先日の火事で2軒の家が焼け出されてしまいました。1軒は全焼、1軒は半焼です。
半焼のお宅は、焼けずに残った荷物を毎日整理されています。これらは自分でロッカー等を借りて預けなければなりません。
そしてさらに困ることは、水を浴び、使い物にならなくなったゴミを自費で片付けなければならないことです。清掃、危機管理などの担当に問い合わせましたが、自分で始末するしかないことがわかりました。仮にゴミの3トン車を10台頼めば、50万円程度かかり、労働者の工賃は別料金です。ゴミ処理自体には9割の減免措置が取られますが、また別に料金がかかります。
片付け中のご家族にその事を伝えに行くと「区は何もやってくれない。もらい火をして、被害にあった者に過大な負担がかかるのはあまりにもおかしいのではないか」と絶望し、怒っていらっしゃいました。
その後、法律の専門家などにもいろいろ聞いてみましたが、出火元に重大な過失が無い限り、もらい火で被害を受けたゴミの処理費用は自分で負担する可能性が高いと言うことでした。
お祭りをしたり、地域活動をしたり、人々は集りますが、災難が起きた時、誰もが気の毒だと思いながらも、ゴミの処理などは危険も伴うので、誰も何もできない状態です。
このところ毎日のように高齢者世帯の火事を伝えるニュースを耳にします。犯罪被害者に続き、火事などの被害にあった方の対応についても、もっと考えていかなければならないと考えながら、ご近所にいながら何もできない状況が残念でなりまでした。