12件の報告がありました。
○「中野区基本構想の改定の視点」及び「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案に関する意見交換会における意見・質疑の概要
○ビジネスプランコンテストの実施について
○地域活動コーディネーター養成講座について
等、について私は質問しました。
現在の「地域センター」を「(仮称)区民活動センター」に移行するにあたり、地域社会の問題を住民自身が主体的に解決する様々な活動について、企画・調整・支援を行う幅広い知識を身につけた人材を養成するために、11月下旬から12月上旬にかけて「地域活動コーディネーター養成講座」を開くという報告がありました。定員は20名です。私は、講師は誰なのか?謝礼はいくらなのか?区民は今でも様々な活動をしており、その活動を紹介すれば、わざわざ講師に高額を払う必要はないのではないか?など質問しました。
アドバイスをする講師には5回の講義で30万円が払われます。様々な公益活動をする区民はほとんど無料のボランティアなのに対して、区が決めたアドバイザーへの謝礼は高額です。この講座に応募するほど区の事に興味を持っている方は、ご自身の地域の活動の事については、おそらくアドバイザーより良くご存知です。また新たな事務的手続き等については、現在の職員から直接学べば、30万円と言う講師謝礼金はかからないで済みます。最近、区民生活部の「アドバイス謝礼代」として税金が次々使われていく事が大変気になります。
私の質問の後、他の議員からも、この事業に納得が行かない旨が述べられました。
また、「ビジネスプランコンテストを実施する」と言う事業について、1年以内に中野区内でデジタルコンテンツ(映像・音楽・ゲームなどの情報の内容をデジタル形式で記録したもの)に関する新事業を予定している、または、創業を予定している個人や法人に対してコンテストを開き、グランプリ1社30万円、準グランプリ2社10万円を提供するという事業です。
私は、行政がこのようなことばかり行うことに疑問を抱き、ただのイベントにならないように指摘しました。ここにも、たとえ中野区にデジタルコンテンツビジネスが広がる目的が達成されなくても、「審査員」という立場でいい思いをする人たちの姿が見え隠れしているように思えます。区民の生活は厳しく、地元の商店街の経営が苦しい中、他区では理系の大学と区が提携し、産学一体となり、街の活性化に取り組んでいく考え方等、地に足が着いた試みが広がっています。
区民生活を無視した、一発イベントのようなことばかり打ち上げる中野区は、非常に情けないと思うことを伝えました。