「(仮称)区民活動センター」についての報告がありました。
「(仮称)区民活動センター」に関しては、今回の「小枝通信」にも長い説明を載せましたが、区民委員会で4年以上も話し合って来ました。そして、「職員は一人も在籍せず、民間と区民に運営を委託し、書類の交付もしない(自動交付機のサービスはお金がかかる)公共施設とする」ことを想定していました。区民も、この構想が出て以来、ずっと不安に思ってきました。私は、区民サービスの低下を最小限に止めること、公平性に問題がないのか、公共の施設に対する責任について、この区民委員会で発言してきました。この7月の区民委員会で、区民の陳情と私の重ねての追及などを経て、前回の定例会でやっと職員を残すことが決まったのです。最低限ではありますが、これまでの想定より少しはましになり、私もほっとしたところでした。
今日の区民委員会で、いつも私の発言をヤジる与党議員が以下のような質問をしました。
「『(仮称)区民活動センター』は、自動交付機の設置もなく、職員も少なく、区民への行政サービスはどうなってしまうのか?来年の7月に本当に始められるのか?」
この質問に、私は本当に驚きました。「(仮称)区民活動センター」がこの状態であることは委員会の中で、ご自分たちで決めてきたことです。そして自動交付機でのサービスはお金がかかるので、コンビニ対応とすることに賛同していたのも、この議員です。それが、突然、「このようなサービスの低下は、区が基本的な方針を変更した」かのような発言です。私の毎回の発言に文句を言ってきた与党議員は、今になってようやくことの重要性に気づいたのでしょうか。「来年の7月にスタートできるのか」と与党議員から質問されて、区の職員は初めて困った顔をしていました。
そして、これまで公共施設に区の職員を置くという区民があたり前と考える事を、「職員は置かず、区民の自治力で運営する」と頑なにはねつけてきた区側は、今度は、「職員はもちろん置きます」とあたり前のように言います。初めから一貫して「民間と区民に無責任に丸投げして職員がいなくなることはあり得ない」と言ってきた私は狐につままれたような感じでした。
国会では、鳩山前総理の発言がころころ変わると言ってマスコミ等で騒がれていますが、中野区議会でも、先日までと全く違う発言をする議員に驚きます。そして、また職員たちも、その内容が180度転換しても、与党議員の質問に対しては、「あなたの言う通りです」と言った顔をすることにも本当に驚かされます。議会の常識は世間の非常識と言う所でしょう。皆さんどうぞ議会を傍聴してください。今日傍聴されていた区民も、この流れに驚かれ、私に感想を伝えてくれました。