文京区の柳町小学校の特別支援学級を視察しました。
特別支援学級の児童は同学年の通常学級「交流学級」と特別支援学級と両方の授業が受けられる体制になっています。
情緒障害の固定級があるのは23区でも文京区だけです。職員室には全教員が共有できるように各児童の記録が置かれています。
正規の教員以外に、都からの講師1名、区の講師4名、区の非常勤職員3名が児童たちを支援していました。講師と職員を合わせると、支援を必要とする児童の数より多い体制で、情緒に障害のある児童に対してもきめ細かい指導をし、児童は確かな学力を身につけることが出来ます。
また、学年を超えた縦割り班活動で、支援が必要な児童と上級生が1年間同じ班で一緒に活動する仕組みが出来ています。掃除等は児童たちが助け合って行い、教員たちは見守るだけだそうです。
校長先生の話によれば、支援が必要な児童の今後について、何時間も保護者と話し合うこともあるそうです。教育委員会の総括指導主事も議会中にも関わらず、私たちの視察に同席して説明してくださいました。教育への熱い思いを感じました。海外からも視察が来ると言うことです。筑波大学からも人材派遣があるなど、その取組みは日本の内外に注目されています。この学校の情緒障害のクラスから、東大の理3へ進まれた生徒もいるそうです。
校長先生の熱意が教育委員会を動かし、保護者を動かし、その結果、支援が必要な子どもたちにしっかりと生きていく力が与えられていると感じました。
○平成24年度 補正予算内示
視察後、役所で補正予算の内示を受けました。
○ 地獄のDECEMBER―哀しみの南京―
なかの芸能小劇場で、渡辺義治・横井量子夫婦による「地獄のDECEMBER―哀しみの南京―」の舞台を見ました。
渡辺氏はC級戦犯の父を持ち、夫婦はこれまでずっと戦争の加害の罪に苦しんで生きてきました。その夫婦と家族の生き方を描いた悲しい芝居です。作・構成・演出・出演・美術、全てを夫婦2人でこなし、南京大虐殺の記憶を風化させないことを使命として公演を続けています。2人の演技は大変な迫力でした。
○ 教育費のフレームについて
区役所に戻り、学校に配られる校割り予算について職員から説明を受けました。