ドイツ文化会館内のOAGホールに約200人が集まりました。
今回の大会は「死刑制度を考えよう」~こんな判決で良いのですが~と言うテーマで行われました。昨年、一昨年、私は、司会や講演を担当したので、大会中、大変緊張状態でしたが、今年は受付のお手伝いなどをしながら、6名の被害者の皆さんの声にじっくり耳を傾けました。
1人の被害者の話は、近年起こった殺人事件で、妻と子どもの2人を殺害し20年間服役した犯人が、出所半年後に起こした強盗殺人事件でした。1審は裁判員裁判で死刑が求刑されましたが、高裁で破棄され、犯人は無期懲役となりました。裁判員裁判の死刑判決が破棄された初めてのケースでした。現在、検察、被告側上告中です。
私たち被害者等は自身の経験から、「反省も、償う気持ちもない加害者を、社会に野放しにしないで欲しい」「再犯に対して誰が責任をとるのか」と言うことを訴え続けていますが、加害者の人権ばかりを重んじる裁判官からは、民意とかけ離れた判決が出ています。裁判員制度の意義さえも無視した判決になっているケースもあります。
この後行われたパネルデスカスションでは、6名の方のケースを検証し、裁判の問題点などを会場と話し合いました。