東京都の青少年課主催のセミナーに参加しました。
「JK」とは?ご存じでしょうか。「女子高校生」Jyoshi Koukousei の略です。昔だったら「女学生」「女高生」と呼ばれていた女の子たちです。
客がお金を払い、制服姿の女子高生に体を触ってもらったり、デートをしたりするJK(女子高生)産業がここ2年ほど広がっています。講師である仁藤夢乃さん自身も、夕方から渋谷で夜遅くまでたむろする高校生時代を送り、いつも「死にたい」と思っていたそうです。今、仁藤さんは、以前の自分と同じような社会的に孤立し困窮状態にある少女を支える活動をしています。
知識や情報選択・判断力を持っていない子どもたちが、自分では気が付かないうちに性搾取、犯罪、危険に巻き込まれていると言います。家庭や学校に居場所のない少女たちが「今の状況から抜け出したい」と考えた時、その機会や受け皿が少ないことがJKビジネスへ繋がっていく大きな要因であると話されました。「児童相談所は夕方の時間には終わってしまい、土日もお休み。警察は少女たちを保護して親元に返せば、それで終わり。そんな公的機関の助けだけを頼りにしていても、多くの女の子たちは救えない」彼女のこの言葉に、私が取り組んでいる犯罪の被害者問題や、児童虐待で尊い子どもたちの命が失われていく構図が重なりました。
セミナーが終わり、会場を後にすると、息子と小学校が同級の女子学生が声を掛けてくれました。とても利発なお嬢さんで、このような社会的な問題に関心を持ち、いろいろな意見を聞かせてくれました。先日、息子たちの学年の小学校の同窓会があったのですが、「その時連絡が付かなかった女の子たちのことが気になった。」と彼女は言っていました。
「まずは自分たちの周りの女の子たちの事を考える」一番大切な事に気が付いている彼女に驚かされました。