「東京に出てくるのでぜひ会いたい」と言い、「忙しいのにごめんね」といいながらたくさんのお土産を抱えお子さんを連れてやってきました。かつて彼女がイタリア、オーストラリアと留学していた時、遊びに行き「夢」を語った友人です。私が主人と結婚した時、本当にいい人と結婚したとうらやましがってくれたものです。5年ぶりの再会です。主人の死を悲しみ、「私に何かできることはないの?」と言いながら泣いていました。「悔しい」「どうしたらいいの?」主人と彼女と笑い過ごした15年前に戻れるものなら、酒井と出会わない人生を歩めたかも知れないのに・・・悔しいです。
彼女を駅まで送り帰ってきたら、ご近所の方が我が家を心配してきてくださっていました。そこに今度は主人と一緒にお仕事をされたという方が奈良県からきてくださいました。主人の九州時代、酒井とも一緒に仕事をしたという方です。突然の訪問を詫び、それでも来たかったと言ってくださいました。主人が楽しくお仕事をさせていただいたであろう、素朴でやさしい方たちでした。暑い中、大きな荷物を持ってわざわざいらしてくださいました。本当に多くの方に愛されて主人は仕事をしていたのだと感じます。やはり目には涙をためて「何かお役に立つことがあれば、おっしゃってください」とおっしゃってくださいました。こんなにやさしい多くの人が応援してくれています。でも私に何ができるのでしょうか?主人のために何をしたらいいのでしょうか?