中学校のPTAの役員決めの際、役員のなり手がありませんでした。「公平さ」を求めておこなわれたクジ引きで、本当にクジで役員を決めるしか方法はないのか?と私は疑問に思いました。このことは以前この日記にも書きました。
今度は、小学校。クラスの委員が4月になっても決まりません。前年度の学級代表さんがクラスの皆さんに1件1件電話をしても、皆さん引き受けてはくれません。次を決める役の人は、どうしても出来る人を見つけなければなりません。最初から「出来ない」と言われる方の中には1度も顔を見たこともない人もいます。我が家もそうですが、片親で子育てをしている家庭も少なくはありません。多くの皆さんが、「PTAどころではない」と思う気持ちもわかります。昼間の時間があるからと言って、自分ばかりが委員をやらされることに「NO」と言う方もいます。当然だと思います。では、どうしたらいいのでしょうか。確かに選び方としてクジなら機会公平かもしれませんが、1度も保護者会にも各行事にも来たこともない方が選ばれたら、その仕事は機能しません。
私は議会でも行政が今まで担っていた仕事を「地域の皆さんでやりましょう」と下ろしてくることに「担い手は誰になるのか」「担い手が見つけられるのか」と議論し続けてきています。
PTAも同じです。毎年苦労して担い手を探すよりも、「子どもたちのために今やらなくてはならないことは何なのか」「本当にこれを続ける事が必要なのか」と言う視点を少しずつでも保護者が持ち、声にしていかなくては、PTAの担い手問題は解決しないのではないのではないでしょうか。
けれど現実は、委員を経験した方が「大変だったけれど、やってよかったから、さあ次の人に・・・」と引き継がれていきます。それでは大変だった仕事は解決されません。
そして、「委員は大変だから、公平に」となり、次の担い手を見つける努力を、長い時間と多くの苦悩をかけて毎年繰り返すのです。これでは、PTA委員の一番大変な仕事は、次の委員を見つける事になってしまいます。PTAでも、まずは仕事の精査から始めなければならないと私は思います。各PTAでその作業もなされないまま、学校を中心に地域の方がさらなる育成活動をやっていって欲しいと言うのが、現在の区の方針です。今後PTAの仕事は益々増えていきそうです。
PTAが負担だから子どもを私立に通わせたい、と公立を離れる、こんな事態が現実になっているのです。出来ない人は、出来ない理由を語るだけではなく、「こういうことならできる」ということも語って欲しいものです。