本会議 タバコ税値上げ・定率減税廃止等条例審議
私は「無所属の会」という会派に所属しています。議員3人だけの小さな会派です。無所属の会では、議員それぞれが、議案、陳情に対して賛否を検討して、個人の意見を尊重します。そこで、一つの議案に対し3人の意見が分かれてしまう事もあり、その時は個人の意志で賛成・反対の立場をとることにしています。これに対し、「会派で足並みが揃わないというのは、議会のルールとしていかがなものか」と他の政党の方からお叱りを受けることもあります。
議会中、総務委員会で「タバコ税値上げ、定率減税廃止等の条例の審議」がありました。無所属の会からの総務委員は奥田けんじ氏です。定率減税廃止条例に対しては、さらに区民の暮らしを苦しめる可能性を持つとの見解から、無所属の会3人とも反対でした。(会派としての意見は、反対で一致です)
総務委員会で賛否を決める前に休憩になり、休憩の場で(議事録には残らない)、ある議員から奥田氏にアドバイスがありました。「タバコ税の値上がりも、定率減税廃止も国の方針は、区長選前に決まっていたことで、了解済みの案件に対し、田中区長を応援した立場の人間が反対票を投じる事はおかしいのではないか」と言う主旨の内容です。
選挙で、田中区長を応援した議員が議案に対して反対することも、中野では「与党」である民主党員がただ一人反対することも、議会の「常識」の中では、「おかしい」のかもしれません。先の衆院選「郵政民営化選挙」で自民党に反旗を翻した議員は、離党させられたり、選挙を妨害されたりしたことは記憶に新しいものです。しかし、奥田氏の行動が間違っていると言うなら、よりオープンに、彼に投票した区民が「奥田くん、それはちょっと違うよ」と言ってくれるような環境であるべきだと思います。
このような経過を経て、結局、彼は総務委員会では会派を代表して「反対」を示し、本会議では退席をしました。