帰宅した私にお姉ちゃん(12歳)が言いました。
「お母さん、弟はね、『鬼は外!お父さんは内!』って言いながら豆まきしてるんだよ」
おかしく笑いながらも、切なく悲しく辛いです。
これからの我が家は、どんな時でも、何をしていても、お父さんを思い出し、切なく辛い思いを繰り返していくのだろうと思います。
朝、小学校の旗当番(廃止された「緑のおばさん」の後を保護者がやっています)をやりました。登校時の元気な子どもたち姿を見ていると、心から、「どうか人を傷つける大人にはならないでね」と思います。子どもたちは大人を信じ、社会を信じて学校に通って行きます。
そんな子どもたちさえも私に会うと「かわいそうに」といった顔をします。朝、出勤する先生方、お父さん、お母さん、皆が私に会うと気の毒がり、言葉を失います。街を歩いても、買い物に行っても、仕事に行っても、私を見ると人々は言葉を失います。こんな状況に被害者の家族がいることなど、加害者も加害者の家族も分からないでしょう。
午後は、区長との対話集会に参加しました。野方地域センターでの開催でしたので、どのくらいの人が参加されているか行ってみました。区民11人、区の職員10人でした。テーマは自治基本条例です。1人の区民から、末端の実行の場(たとえば学校など)で、意見が言えるようにすること、現場から意見をくみ上げることができるような仕組みを盛り込んでもらいたい。と言う意見がありました。区民は実際起きた問題に対しての対応が大切なのであって、自治の基本が書き並べてあってもぴんとこないでしょう。もっともなご意見です。
「中野区の自治基本条例は、(中野区には)金はないけれど、プライドだけ高い人が書いた。」との意見がでました。区民は、実際の区民の暮らしがどのようになるのか?具体的なことが知りたいのです。
夜、中学校の電話連絡網を回しました。来年度のPTA役員がまだ決まらず、今度の日曜日に集まりがある事の伝言です。
そこで新たに「母子家庭」問題も浮上してきました。我が家も、突然「母子家庭」になりました。仕事をし、子どもを育て、家事をこなすことは大変です。現在母子家庭が増えているそうです。母子家庭のお母さんは毎日の生活だけでも誰かに手伝って欲しいと心から思っています。プラスPTAの仕事をしなくてはならないのはほとんど無理に近いという事でした。もしどうしてもやらなくてはならないのなら、PTAの仕事が子どもたちに直結した本当に意味のあるものであって欲しいと言う内容の話をしました。
中野区ではこれから、新たな基本構想、自治基本条例が制定されます。今まで行政がやっていた仕事も住民の自治に任せていこうという方向です。「区民が自分たちのことを自分たちで決めて、自分たちで動いていく中野区にする」ための基本構想、自治基本条例がもうすぐ議決されます。
さて、任された住民はどうしたらいいのでしょう?区民の誰が、どのように参加していくのでしょう。身近なPTAを見ただけでも今後について不安が残ります。