東京区政会館
旧東京区政会館 視察
新人議員と視察を希望する議員の視察で、3つの施設を視察しました。
私は現在区民委員会に属し、ゴミも所管事項なのですが、清掃工場を視察した事がなかったので、新人議員と供に視察してきました。市川みのる議長と副議長のやながわ妙子副議長は新人議員の研修等を何度か実施し、今日の視察も計画されました。バスで議長から話がありました。清掃工場を持たない中野区が自分の区のゴミで世話になっている東京23区清掃1部事務組合の仕組みや、他区の清掃工場を視察する事は大切であること、また東京区政会館は、23区の中の中野区と言う立場を考える上で、新人の時に意識した方が良い場所であるということをおっしゃっていました。今日の視察場所はそんな議長の思いから企画されました。
東京23区は東京23区清掃1部事務組合(特別地方公共団体)を設置し、相互に補完しあいながら、合理的・効率的に、費用を分担、公平性を図りながら、ゴミの中間処理、焼却等の清掃事業の1部を共同で行っています。760億の予算の約半分を各区が分担金として負担しています。
板橋清掃工場は、板橋区高島平にある昭和36年設立された工場ですが、5年前に建替えられ、大変きれいな工場でした。総工費は300億円だそうです。年間14万トン処理するこの工場で中野区のゴミの15%が燃やされています。敷地面積44,400㎡の中に、工場、(地下1階、地上5階、高さ30.9m)と管理棟と煙突(高さ130m)とスラグ貯蔵施設があります。スラグとは、可燃ごみを焼却した時にできる灰を電気とガスを使って1200度以上の高温に加熱し、溶融・固化してできる砂に似た物質です。このスラグをアスファルト舗装などに再利用しているそうです。
工場の中はヘルメットをかぶり見学をしました。軍手とマスクも準備されていたのですが、マスクをかけなければならない匂いのするところは1箇所もありませんでした。完全にオートメーション化された設備の中で、ゴミが処理されて行く過程を見て、その技術力に驚きました。ゴミが900度の温度で燃えている様子も画像を通じてみる事ができました。職員はコンピュターの前で点滅する画像を事故のないよう、真剣な眼差しで見守っていました。こうして莫大なゴミを処分する費用とエネルギーを考えると、1人1人のゴミを少しでも減らす心がけの必要性を強く感じました。
東京区政会館は、23区が連絡調整をはかり、相提携して自治を発展させるため、会議、調査、研究を行う場を提供している会館です。ここで23区の区長会、議長会、区議会事務局長会が毎月行われています。2年前に新しくなり、地下3階、地上21階の立派な建物です。東京都国民健康保険団体連合会が7階分のフロア、東京23区清掃1部事務組合が2フロア全部と2フロアの半分を使っています。
その後、旧区政会館にも行きましたが、ここも23区の職員が会議や研修ができる場となっているのですが、今日は1つも研修等は入っていませんでした。同僚議員が職員に会議室の稼働率を尋ねましたが、把握されていないようでした。
立派な施設があるのですから、有効的に活用し、23区の住民が暮しやすい自治体になるよう大いに働いていただきたいと思いました。