近藤 さえ子 公式ブログ 小枝日記

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8月27日  



 帰国 暑い日本に帰ってきました。ほっと休む間もなく、子どもたちの夏休みの宿題のことで頭は一杯でした。

8月26日  

 
 フィンランド発

8月25日  


 
ヘルシンキの保育園視察
 
保育の内容、人的措置等、視察先の保育園の何処もが充実していました。たまたま訪れた視察先が充実していた訳ではなく、国の考え方、自治体の考え方が、「特別の子どもたち、いわゆる弱者」に優しいのです。

軽い自閉症の子ども、手の掛かる子ども等の数を減らしていく取り組みに、特別保育をする先生がいます。その先生たちが子どもたちそれぞれにあった保育、又は教育をしているのです。逆にこれでは富裕で健康な人たちが不満を覚えるのではないかと思える、いわゆる「逆差別」ですが、そこには国民の同意があります。きめ細かい保育ができる背景には、国レベルのカリキュラムがあり、自治体にもカリキュラムがあり、保育園にもカリキュラムがあり、さらには子ども個人に対してもカリキュラムがあるという事です。ですから、子どもたちは限りなく自分にあった保育を受ける事ができるのです。


カンッピ高齢者デイサービスセンター

 月曜日から金曜日の昼間に開業しています。年金生活者、失業者が使えます。
ヘルシンキにはこのような施設が8軒あるそうです。8月中1日平均1800人が利用しています。20人の職員がいます。この施設の上にはヘルシンキの福祉課があり、高齢者たちの様子を毎日見ることができ、意見等も吸い上げやすいとのことでした。他に、ボランティア、アシスタントがクラブ活動の指導などを行ない、ヘルシンキに住む高齢者たちが外出して楽しむ場所になっていました。失業した人もアシスタントをする人として働いています。最近は高齢者たちの間では、ビリヤードが人気だそうです。見学した時もビリヤードの周りに多くの人が集まっていました。また、この日はダンスパーティがホールで開催されるため、おしゃれなドレスを身に纏った高齢者の姿が見られました。

サービスセンターだけの利用ですと昼食代だけで済みますが、同じ建物の中で行なわれているデイケアの方は、タクシーを利用して来所し、昼食、サウナとサービスを受けると12ユーロ(当日のレート1ユーロ、約150円)1800円と割合高い金額でした。タクシー代が必要ない高齢者は約1000円の利用料です。ケア、サウナ、食事付ですので1000円ぐらいの自己負担は仕方がないのでしょうが、フィンランドにしては少し高いと私は感じました。しかし、ヘルシンキの中央駅のすぐそばにある好立地のためか、希望者は多いそうです。

このデイサービスセンターで昼食

 
サーガ・シニアセンター視察

 24時間介護付賃貸住宅です。全戸にキッチン、シャワー、トイレがついています。財団が経営、運営をしています。市からの公的補助はありません。いわゆる裕福層が入る日本で言えば、介護付有料老人ホームです。しかし、フィンランドでは年金と住宅補助で賄う事ができるので、人気が高く、待機者もいます。誰に対しても平等のサービスができるように、弱い者、貧しい者に手厚いサービスが福祉の場で提供されている国ですが、富める者にも選択の幅が出てきている象徴のような素敵なシニアセンターでした。センターの中も緑に囲まれ、外には緑を見渡せる所にプールの設備までありました。
 「私も老後はこんな所で過ごしたい」と一緒に視察した皆さんが声を揃えて、おっしゃっていました。
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 このような民間のシニアセンターには、資金面で入れる人と入れない人が出ますが、市が運営するシニアセンターには高齢者であれば、病気など様々な入所条件をクリアすれば、入れないということはありません。お金持ちは多く、貧しいものは少なく負担していく仕組みが整っているという事です。
   
 様々な教育、福祉施設を視察して、この国の「弱者」に対する人々の徹底的な優しさに感動する毎日でした。たくさんの税金を払い、弱い者を助けながら、一緒に生きていく道を選択し、人々が暮しています。その中から、弱かった者が、次に強者になり、今度は自分が弱いものを助けていくシステムができているように思えます。
 強者と弱者が2極化されてきてしまい、毎日、悲惨な犯罪等が多くなっているわが国と比べると、社会保障を充実させてきたフィンランドを作ってきた強者の優しさ、賢さに感動せずにはいられません。そして、日本の社会保険庁の無駄づかい、いらない施設ばかりを作ってきてしまった日本の政策を思うと情けなさでいっぱいになります。


 2カ国の全ての視察を終えて、夜はフィンランド北部のラップランド地方の料理をいただきました。トナカイの肉です。最後の晩を飾る珍しい料理だったのでしょうが、味の方はあまり美味しいというものでもありませんでした。帰国後、留守番をしていた息子にトナカイの肉を食べた事を言うと、動物が大好きな息子は「かわいそうにトナカイなんて食べちゃって、僕は行かなくて正解だったよ」と言っていました。彼は親類の家に預かっていただいていたのですが、美味しいサーロインステーキをご馳走になっていたそうです。

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トナカイの肉

8月24日  



ヘルシンキ市プイストラ基礎学校視察

 1年生~9年生、700人が勉強しています。1クラスは最高で25人です。できる子どもとできない子どもは分けて教えられています。授業の開始時間は必ずしも同じではなく、子どもたちの登校時間にもばらつきがありました。給食は無料ですが、先生たちは給食費を払います。私たちが校内を見学した時も、授業に落ちこぼれてしまった子ども2人は先生と1対1で勉強をしていました。他の子どもが次の段階に進んでいる時間にこれまでの授業をやりなおしているのですから、その差は小さくなることはあってもなくなることはほとんどありません。しかし、わからないまま授業を受けさせておかない学校の姿勢は、さすがに世界のトップの学力を持つ国の学校のあり方です。

 そして、休み時間の校庭には、子どもたちの安全を見守り、要望があれば子どもたちと遊んでくれる黄色いチョッキを着た「見守りの職員」がいました。事故がないか?子どもたちが安全か?仲良く遊べているか?何か問題が起こっていないか?子どもたちの中心の位置にいて、子どもたちを見守っていました。もう1人、やはり校庭にいて、子どもたちの悩みや進路について、どんなことでも「相談に乗る先生」がいました。

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基礎学校 子どもたちを見守る黄色いチョッキを着た職員 学校はオープンになっている

私はこのフィンランド基礎学校を視察して、日頃私が中野区に対し、うるさいほど求め続けている事が実践されていることに驚きました。私が思い描いている公教育のあり方が、まさにフィンランドの学校では当たり前のように行なわれていたのです。

1、子どもたちを見守る大人の存在がいかに大事であるか。子どもたちとじかに接する先生が適材適所に配置されている。

2、落ちこぼれた子どもをきちんと手立てをすることが当たり前のようにできている。(落ちこぼれないための努力に学校は力を入れている)

3、先生たちの仕事は子どもたちと一緒に過ごすこと。(中野区の場合、小学校では、担任1人で事務、研究授業、行事等の準備、研修に追われて、子どもたちと係わる時間がなかなか持てない)

4、フィンランドでは塾に行っている人や家庭教師に見てもらっているという話は聞いた事がないそうです。学校は勉強をする所。東京の夜遅くまで塾で過ごす子どもたちの話をすると「学校から帰ってまで勉強に行くのか?」と驚かれてしまいました。夏休みは親も最低4週間はあるので、自然の中で過ごすそうです。

 このような環境で世界1の学力をつけているフィンランドと、夜も夏休みもせっせと塾に通っても、実力でフィンランドにはかなわない日本の教育のあり方。学校の中にたくさんの自分のことを心配してくれる大人に囲まれて「大丈夫だよ」と声をかけられながら、安心して育つフィンランドの子どもたち。方や、「危ない」とわかっていても財政難を理由に交通指導員(緑のおばさん)を引き上げ、学校は外部からの不審者を防ぐために、施錠し、防犯カメラで外から来る不審者を今いる職員の負担でチックすると言う中野区の子どもたちへの安全対策。学校の授業だけではわからないので、塾に通わせ、その教育費を稼ぐために、母親たちはパートに出かけ、経済的にも精神的にも余裕のない家庭。どう比べてみてもフィンランドの公教育に対する考え方の方が正しいように私には思えます。

 このような事ができるのはフィンランドの税金が高いからと言う人がいますが、もちろんそれもあります。しかし1番重要なのは「どこにお金をかければいいか?」と言う税金の使い方の選択が日本と大きく違うことなのです。
 スウェーデンで通訳をしてくださった藤井さんも「日本も税金を取っているのに、必要なところにこないのね」と言われました。少子化対策、いじめや犯罪の問題、ニートの問題、日本が現在抱える様々な問題が「公教育を充実」することで解決できる部分が多々あります。しかし多くの日本人がそれに気づかぬまま、自己責任を押し付けられ、苦しみ、個人的に解決しようとしています。
 フィンランドの学校は、学校が本気で子どもたちを落ちこぼさない教育を実践していることが良くわかりました。


ヴィトゥレスク博物館で昼食

 森の中の博物館の隣にあるレストランで昼食を取りました。
博物館とレストランは1902年~1904年に建てられました。
当時、フィンランドの若い建築家3人がヘルシンキの鉄道駅など70以上を設計し、1900年パリ万国博のフィンランド館の設計を最後に、この静かな湖畔に住居を構え、仕事をしていました。その場所が現在は博物館、ホテル、カフェ・レストランになっています。庭のテラスで食事をしながら、古い素晴しい建築物を、国が所有し、多くの人が鑑賞できる場として残し、活用している事に感心しました。緑の中での食事は大変気持ちのいい時間でした。
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ボルッカラ高校視察

普通科350人 定時制100人の中規模校です。
文部省のインターネット教育のテスト校で、へき地の生徒でも教育を受けられるシステムが整っていました。自校の先生たちが研修を受けインターネット教育のためのプログラム等を作っているというので、「先生たちが研修を受けている時は普通に通っている生徒の対応はどうなっているのか」と質問したところ、「学校の予算の1%が研修のための予算になっていて、別の先生が代わりに雇える」ということでした。先生が研修に行ってしまって子どもたちが自習をしているという経験を当たり前のように受け入れている日本の子どもたちのことを思うと、新しい事を始めるにも、そこに現在通っている子どもたちをおろそかにしない学校の取り組みに、感心しました。


フィンスバッカ保育園視察

 年長組は21人。幼稚園の資格の先生1人と保母の資格の先生2人、障害のある子のために1人の先生がいます。年少組は2組が、14人ずつ。子ども14人に対して、幼稚園の資格の先生が1人、保育の資格の先生が3人です。もう1組は、18人で、同じ先生の数でした。それぞれに子どもを注意深く見守る事ができるように何人かのアシスタントもつけているそうです。難民の子どもも受け入れている保育園です。

 就学前保育は、4時間無料で、それ以上は個人に負担が掛かるそうです。3歳から5歳の子どもたちは週に1度は森に連れて行き、自然の中で、木の名前、花の名前を知り、自然の中で、身体を動かすそうです。

限りなく、人の手と自然に触れる事を大事に考えるフィンランドの保育園、こんな保育園で育ったら、すくすくやさしいいい子どもたちになるのでしょう。

8月23日  


 生前主人がお世話になった川村さんに通訳をお願いして、ケト社に向かいました。ケト社に向かう飛行機の中で、主人の話をする度、川村さんは涙をためて泣きながら「ごめんなさいね」とおっしゃってくださいました。双日(以前はニチメン)勤務中に、酒井がケト社から商権を勝手に盗み、その商権を取り戻すため会社からの指示を受け、主人はケト社に交渉にいきました。その都度、大変お世話になり、ご迷惑もお掛けした通訳の川村さんは、心から主人の死を悲しんでくださっていました。川村さんとケト社を訪ねることができて本当によかったと思います。

 ケト社では、主人と仕事を一緒にした方々が、工場を見せてくださり、社長の奥様が、主人が訪ねた場所をほとんど案内してくださいました。主人が亡くなってから、一緒に仕事をした方が、フィンランドで撮った主人の写真を送ってくださり、その写真とまさに同じ所に、私も娘と座って写真を撮っていただきました。主人が大好きだったフィンランドに来ることができて、うれしくもあり、悲しくもあり、何とも言えない気持ちでした。ケト社の技術者の方は、主人がいなくなって、「英語も技術もわかる近藤がいなくなって本当にケト社にも大きな損失だ」と言って、主人との思い出を話してくださいました。

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ケト社社長のサマーハウスから撮影  主人と同じ場所に座る

8月22日  



エンスケッドゴード保育園視察

 ストックホルムの保育園を視察しました。園児は16人、職員は6人です。
フルタイムの職員が3人、短時間職員が3人です。
子どもたちは9時から3時ごろまで、好きな時間に保護者が連れて登園します。この好きな時間に来ていいと言うのは保護者にとっては負担が少なく、有難いことだと思います。ランチは学校の給食を運んでくるそうです。

 スウェーデンでは子ども1人につき、60日、親は会社を休む事ができます。お話を聞かせてくださった職員の方も、自分の子どもが小さいときは、子どものために保育園の仕事を休む事がしばしばあったということです。そういう時は自治体からすぐに変わりの職員が派遣されてくるそうです。日本では自分の子どものために職場を休むことに後ろめたい感覚がありますが、スウェーデンでは、代わりを出してくれるので、正々堂々と休みを取ることができると言います。ここにも子どもを育てやすい環境整備ができているのです。

 昨日視察したオープン保育園と同様に、一般的な保育園も住民が歩いて通える所にあります。「子どもたちの間でいじめなどありませんか?」と言う私の質問に職員は「私は1970年代から働いているから、子どもたちの間で、いじめや問題があればすぐに対応できます」とおっしゃっていました。子どもの顔色1つでどんなことが発生したか、すぐにわかるベテランの保育のプロの存在は、とてもたくましく、子どもを安心して預けられる感じがしました。
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 中野区では、「中野区が保育園を民営化又は指定管理者制度を使い、保育園に掛かる財源を少なくしてきたが、民間が人件費を削るために若い保母さんを使い捨てていくやり方では、保育の質を落とすことに繋がらないのか?」と言う質問が、この3年ほど絶えず議論されてきました。その答えはまだ出ませんが、自信を持って働く保育のプロの存在がどんなに大切であるかを強く感じました。

 この保育園にある本は、定期的に市のバスがきて、本を入れ替えていくそうです。とても効率的なやり方に感心しました。
 近年、保育園の先生が幼稚園の先生の資格も取り始めるようになってきたそうです。保母さんと言う、お母さんの代わりと言う要素より教育者として子どもに係わることを望む傾向が強くなってきたそうです。ここでも、充実した保育現場もより、子どもたちのさらなる向上を目指し、変化していました。


エンスケッド高校 障害児職業コース視察

16歳から20歳の生徒が通っています、クラスは8クラス。
その中の障害のある生徒の職業コースを視察しました。45人の生徒にたいして、25人の先生がいました。知的障害の人が多いそうです。4年制で、ホテルのレストランの職に着くための訓練や手仕事を身に着けます。4年目は現場実習で、卒業後はレストランに就職します。在学中にスリランカやイタリアなどへも旅行しています。
 私がとても感心したのは、卒業後にきちんと就職できるように厳しい指導をしているということと、高校の中に学童保育の場があることでした。生徒は、ここで親が帰ってくるまでの時間を自由に過ごせるのです。放課後25人が学童保育を受けています。親は安心して夕方まで働く事ができます。
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エンスケデ高校 職業コース

通訳の藤井さんのお宅視察

 スウェーデン語の通訳の方のお宅を見せていただきました。そのお宅は、以前学校の朝食室だった所を改造して、何人かで借りて済んでいるという事です。これには大変驚きました。
 現在のように進んでいるスウェーデンの様々な児童ケアの仕組みも、もともとは、親のケアを受けられない貧困層の子どもたちの状態をどのように改善していくかと言うところから始まったといいます。朝ごはんを食べられない子どもたちのために、朝食を作り食べさせてくれる所が学校にあったそうです。そこが現在では不要になったので、住宅として使われているのです。建物を壊さずに、今必要なものを用意する、徹底して、無駄なものには費用をかけず、必要なものとして最大限活かす考え方には、頭が下がる思いでした。
  

フィンランドへ
 アーランダ空港からヘルシンキへ

8月21日  



オープン保育園視察

地下鉄のメドボリガーブラッセント駅で降り、オープン保育園を視察しました。オープン保育園と言うのはどういった機能の保育園なのかといろいろ想像していましたが、公園に小さな建物が建っていて、中には自治体の職員がいて、保育のお手伝いをしているというものでした。公園は、誰でも自由に来られる場所です。そこに子どもを連れて来た母親や父親、あるいはその両方が、参加したければ、公園内でゲームを一緒にやったり、歌を歌ったりと、いろいろな遊びの提供を受ける事ができるというものです。
夏は外で、冬は室内で、好きな時に来て、子どもと多くの仲間を作り、遊べる仕組みになっていました。有料ではありますが、料理をして食事もできます。月曜日はワッフル作り、金曜日はソーセージを外でグリルして食べたり、職員の手を借りて、仲間と楽しい時間を過ごしているそうです。私たちが見学した時は砂場に親たちが丸くなって座り、幼児をひざに抱え、太鼓を皆で回して歌を歌っていました。多くのお父さんが参加している姿は日本の公園では見ることのない姿でした。このような場所が自分の家から10分以内で行けるところにたくさんあるそうです。もう1つ見学する?と通訳の方に言われ、移動しましたが、本当に5分ぐらいしかかからない所に、同じようなオープン保育園がありました。
たった2つのオープン保育園を見ただけで、スウェーデンがベビーブームである事にうなずけます。その理由として・・・
○男性も女性も育児休暇を取るのが当たり前。(出産前後で15カ月取れる)
○幼い子どもの足でも通える場所にオープン保育園がある。
○子育てノイローゼにならないようにしっかりとした人的サポートを受ける事ができる。
通訳の方は、育児ノイローゼと言う言葉はスウェーデンでは聞いた事がないとおっしゃっていました。

私はこのオープン保育園が中野区の児童館機能に似ていた事に驚きました。中野区でも新井薬師児童館は公園の中にあり、このオープン保育園と同じような機能を果たしています。残念ながら、今中野区では児童館を学校の中に入れて、職員も減らしていこうと計画をしています。今までは、スウェーデンにも劣らない児童館と言う機能を持って機能させてきたのです。少子化対策を本気で考えるのなら、地域に幼児と母親が気軽に立ち寄れる場所は、これから益々必要なのではないかと思いました。

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オープン保育園 砂場で父親、母親が乳幼児を抱いてゲームをする様子


ハンマルビィショースタッド知的障害者グループホーム視察

 高等学校を卒業した5人の知的障害の方の共同生活の場を視察しました。
8人のスタッフが24時間交代で彼らを支えています。建物は民間から借りて、自治体が補助をしています。スウェーデンでは、身体の障害を持つ人は、自分の家でヘルプしてくれる公的な人をつけて健常者とほとんど変わらない生活をする事ができるのです。ですから、身体障害者は何の問題もありません。
 知的障害の方だけは自分の意思だけで生活する事ができないので、別に共同の生活の場が用意されているということです。
 中野区では障害を持つ人たちの多くは親が彼らの面倒を見ています。昼は作業所等で働いたりもしますが、自立して生活ができているという話はほとんど聞けません。家族に重い負担がかかっている光景をよく見ます。「どうしたら、健常者と同じように暮す事ができるのか?」「そのために自治体は何をすればいいのか?」と言う全く当たり前ですが、日本ではできていないことを、スウェーデンでは、国の法律を作り、実践していることに、とても感動しました。

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知的障害者グループホームの部屋
 

知的障害者ディセンター視察

40人ぐらいの知的障害の方が働くディケアセンターです。
重度から軽度までそれぞれのグループに分かれて働いていました。
スタッフは介護の資格、工芸の資格、作業療養師、全体をまとめる人といろいろな職員です。
 このセンターには「どんな作業を取り入れていくか」「どんな事が楽しいか」等、話し合う委員会が設置されていて、外部の人も参加して話し合う仕組みになっています。選挙についても話し合います。絶えず障害を持つ彼らに、外の目が優しく降り注がれています。彼らがこのセンターで作った、バックやタオル等のおしゃれな小物を見せていただき、バザー等に出す品物を皆で買いました。とてもおしゃれで安価でした。

  
高齢者住宅

 介護を必要としない高齢者が暮す住宅です。共同のレストランがあり、高齢者は自由にここにきて食事をします。
この施設で昼食を取りました。


認知症グループホーム視察

  2003年にオープンした高齢者の施設です。自宅で生活できない65歳以上の方が入居しています。認知症の方の部屋、医療が必要とされる方の部屋、ショートスティの部屋からなり、61部屋があります。75人のスタッフが24時間体制で彼らの生活を見守っています。ここもやはりクオリティをチエックする機関があること、親族との関係を密接にすることなどで、暮しやすく居心地の良い自分の家が作られています。介護する人の腰に負担がこないようにベットには機械が取り付けられていました。介護受ける方も介護をする方にも両方に優しい心遣いが感じられる場所でした。
「この地区には、認知症のグループホームはいくつぐらいあるのですか?」と質問したところ、たくさんあるので、数はわからないという答えが帰ってきました。
中野区では昨年初めての認知症のグループホームが開設しました。高齢者施策はまだまだこれからです。

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認知症グループホーム

8月20日  


 市内観光をしたのはこの1日だけでした。

ストックホルムの街に着き、まず初めに感じた事は、建物の屋根の高さや色が揃っていて、町並みがとてもきれいであるということです。これは、スウェーデンでは、初めに町全体の造型計画を自治体(コミューン)が決めてしまうことによります。建物は個人レベルの物というより町に住む人、全体の物と言う考え方からきているためです。以前は刑務所として使われていた建物が、現在は、ホテルとして活用されていました。刑務所そのものの部屋や庭を見学しました。
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スウェーデンは9月に国政選挙を控えているため、ストックホルムの街ではポスターが張られ、選挙のための小屋が建設されていました。誰でも、この小屋に寄り、政策について聞ける仕組みになっているそうです。町に張られている数行の政策を通訳の方に訳していただくと、「落書きを無くします」「教育に力を入れます」というようなとてもシンプルでわかりやすいものです。落書きが選挙公約になるほど街をきれいに保ちたいと言う住民の環境への思いが伝わってきます。

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選挙ポスター

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選挙のための小屋


ミュージカル「マンマミーヤ」鑑賞
4時から始まったミュージカルはスウェーデン語のため全く意味がわかりませんでした。幕の合間に隣の60代ぐらいの女性が、私の席の前にあった柱を気にして「見えるのか?」「意味がわかるのか?」と声をかけてくれました。ファイナルが近づくと周りの年配の方々が総立ちになり、「アバ」のヒット曲に合わせて踊り始めました。日本でも昔ヒットした懐かしいアバの曲で歌うスターと観客は、私にとって言葉が通じなくても大変身近な存在に感じました。スウェーデンの年配のおば様たちと同じく青春時代を思い出し、懐かしい気持ちになりました。

8月19日  


 私は8月19日から27日まで、スウェーデン、フィンランドの2か国に行ってきました。
㈱ホライゾンという会社が「教育福祉視察旅行」を募集していることを、他の区の区議会議員が教えてくださった事がきっかけです。
私は以前から、公教育の充実を議員活動の大きなテーマとし、毎回、議会の質問でも公教育の充実を質問してきました。子どもの学びの場所として塾などの公教育以外の部分が大きな位置を占めている日本の都市部の子どもたちに対して、公教育での学力が世界トップのフィンランド。経済協力開発機構(OECD)が実施している国際学力調査(PISA)で、2000年、2003年とトップの成績を収めたフィンランドの公教育にはとても興味がありました。公教育の学力が世界のトップに立つフィンランドの学校、その子どもたちの授業の様子を実際に見て、現場の先生の声を聞くことができるというツアーです。
一方、スウェーデンは空前のべビーブームでもあり、生んで育てられる環境を視察できる事は日本の少子化問題を考えるには大変参考になると思いました。保育園、障害者のグループホーム、高齢者の施設など、これからの日本、そして中野区がどう進んでいくか気になる福祉の分野についても多く視察できるツアーです。
そして、私がこのツアーに申し込んだのには、もう1つの大きな理由がありました。それは、フィンランドの林業機械会社ケト社に行くためでした。一昨年末に亡くなった主人が酒井裕(殺人犯)から不正に奪われた商権を取り戻すため、双日(株)のために文字通り命をかけてしまった、その製品を作り販売している「ケト社」を一目この目で見てみたかったのです。ケト社の社長や従業員の方々は主人の死をひどく悲しみ、何度も私に連絡をくださいました。双日(株)は主人に裁判を担当させ、殺されてしまったら、何も責任を取らない、まして、謝罪も補償もしない会社です。その態度とは遥かに違う本当に一緒に仕事をした仲間の死を悼んでくれる会社の人たちに会い、主人の話と事件の経過を話したいと思いました。


8月19日
スウェーデン
成田発コペンハーゲン経由ストックホルム着

8月18日  



 明日から10日ばかり夏休みをいただこうと思います。一昨年末の主人の死以来、気持ちも身体も文字通り「休む間のない」日々でした。日々の仕事や雑事に追われる中で、自分自身をリセットすることも必要かもしれないという思いが強くなりました。この夏休み間も、いろいろ勉強して、次の仕事や取り組みに生かしたいと思います。
 この日記も、28日までお休みします。暑い日々、皆様ご自愛ください。

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