区内1号となる学校の空き教室を利用した、放課後や学校の休みの日の子どもたちの居場所です。
キッズ・プラザは小学校の教室を使っているので、授業が終わってから家に帰らなくてもランドセルを背負ったまま来て、キッズ・プラザの受付で腕輪を貰い、そのまま遊ぶ事ができます。活動室は2部屋で、それ以外に校庭と体育館が使えます。
10月1日のオープンから一日平均97人の児童(塔山小学校児童数約300人)が利用しているそうです。
学童クラブも含めて現在9人の職員が務めています。
中野区では、これまでの児童館の機能を、学校の中に入る「キッズ・プラザ」と「U18」(児童館を中高生対応の居場所に変更して行く)計画を進めています。その第1号がこの「塔山キッズ・プラザ」です。学校から移動せずに通えるので、子どもたちにとっては、たくさんの時間遊ぶ事ができて便利なようです。近隣の私立中学校に通う児童もキッズ・プラザに来ていました。塔山の場合は、今までの児童館に行くには広い道路を渡らなくてはならず、児童館に外遊びが出来る場所もない等、条件が悪かったため、キッズ・プラザを作ることが望まれてきました。
ただ、児童館がなくなることで、これまでの乳幼児の事業が無くなってしまことになるので、地域のボランティアの方が「ぴよぴよひろば」という乳幼児親子の集いの場を立ち上げたそうです。
今回、塔山キッズ・プラザ事業を視察し、この塔山小学校の地域は、地域の人たちにも、職員にもとても力があるように感じました。今は職員が9人もいて、充実していましたが、今後職員が少なくなった時、また乳幼児広場の担い手のボランティアが続かなかった時は、子どもたちへの安全と健全育成の機会が低下することのないよう配慮することが必要になってきます。
家に帰って小学校時代を児童館で多くの時間を過ごしてきた娘に、塔山小学校の中にあるキッズ・プラザがうまく作られていた話をすると、「子どもたち可哀想だね。児童館は学校の外にあるからいいのに、学校とは違うハネットルーム(小さな部屋がハンモックのような縄で出来ていて、子どもたちはいつもそこでごろごろしていました)があるから楽しいのにね」と言っていました。