○西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて
○区内交通のあり方について
○中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
以上議題を審査しました。
私はオンデマンド交通システムの検討の項目で、質問しました。
私は、中野区のコミュニュテイバスの提案をしましたが、実際に「なかのん」が導入される前に、オンデマンド交通システムの提案をしました。「コミュニュテイバスではなくオンデマンド交通と言う選択肢もある」と言ったのですが、あれから約5年、現在中野区ではオンデマンド交通システムの検討が始まっています。
その後、コミュニュテイバスが導入され、一部のアクセスの悪かった場所から中野駅までは大変便利になりました。しかし、まだまだ足の不便さが解消されない地域もあり、公共機関まで足を運ぶのが大変な方には、自宅のすぐそばまで来てくれる乗り合いタクシーのような形のオンデマンド交通は大変便利だと思います。
しかし、5年前よりさらに高齢化した中野区で、また、これからますます後期高齢者が増えていく中で必要とされる交通手段は、オンデマンド交通がベストであるかと考えると、それは疑問です。
高齢者がタクシーのようなバスに乗りあい、同じ時間に、同じ目的地に行く可能性を考えると需要がそれほど多いと思えないのです。介護を必要とする高齢者が病院に行くには、誰かの支えが必要です。元気な高齢者等が外出に使う交通手段を考える前に、まず、介護を必要とする高齢者の足がありません。
それらを考え、「総合的にオンデマンド交通が本当にベストかを考えて欲しい」といった主旨の発言をしました。そもそも私自身が言い出したシステムについて、私自身が「本当に大丈夫なのか」と言ったので、職員は驚いて笑っていました。
しかし5年の年月は、高齢化の急速な進み方を明らかに物語っています。多くの高齢者は、「乗り物」だけではなく、生活を支えてくれる「手や足」を必要としてきています。「足」さえあれば一人で病院に通えた高齢者が、一人では病院にさえも行けない事態が多く発生しています。現在高齢者が利用しているデイサービスの送迎車、福祉関係の交通機関の精査をまず行い、そこから抜け落ちてしまっている人たちどう救っていくのかの検討が必要です。