その後採決が行われました。
平成20年度一般会計決算は賛成多数で可決されました。
賛成・自民党・公明党・無所属佐藤ひろこ議員、無所属いながきじゅんこ議員、国民新党つぼいえみ議員。
反対・民主党、共産党、無所属武藤ゆうこ議員、生活者ネットワーク林まさみ議員、無所属近藤さえ子。
各部署で、「使わなくてもよかったのでは」と思われる予算がたくさん使われました。
○10か年計画の進行管理や重要施策の総合調整経費と計上された予算は、オリンピック招致事業経費として 114万1640円使われました。私にも一度もつけなかったオリンピックのバッチが配られました。
○中野区のイメージアップ事業に時給2万円の講師代(国土交通省から来た副区長《中野区3人目の副区長》の知人)総計349万6500円が1人の講師に払われました。
○「中野区、ここが一番!」と言うイベントがサンプラザで開かれました。観客が800人入り、盛況だったと言われていますが、このイベントの委託費として、(また、同じ副区長の知人川口直人氏)の会社に887万1950円が支払われました。会場使用料は149万9276円でした。
○「里・まち交流イベント」は2回開かれ委託費129万4184円が使われました。
中野区では、「予算がないから」と言って、職員を減らし、児童館等を無くし、地域センター運営も区民が自分たちでやる方向を進めています。これらの様々な一過性のイベントが、特に現在の区民にとって大切なものであるとは感じません。
○健康と食育の推進事業委託費として2665万1904円使われました。
ごはんとウサギが一体になったキャラクター「うさごはん」を作り、宣伝しましたが、それで子どもたちの食生活は良くなったのでしょうか。
まだまだ無駄に思われる予算の使い方はたくさんありましたが、上記のように少し例を上げただけでもイベントなどの委託事業が多すぎます。もう少し、その成果が区民に反映されるような予算の使い方はできなかったのかと残念に思います。
そして、私が、20年度決算に反対をした最大の理由は、サンプラザのための13億円の出資です。
平成16年、中野区は中野サンプラザの株を取得しました。当初「サンプラザは中野区のまちづくりのために必要だが、2億円以上を出資する事はない」と区民に約束をしました。
ところがその後、「会社の運営に問題がある」と報告を受けてから10日あまりで追加の増資をしました。その運営上の問題を引き起こした当初の運営会社の株主からの求めに応じて2億円の配当をつけ、13億7500万円も補正予算でつぎ込むことになりました。
このサンプラザの区民との約束違反の出資に反対し、私は補正予算に反対してきました。今後、運営会社の経営がうまく行かなくなれば、また税金を投入することになる可能性があるのです。