区が中野区体育協会、中野区町連合会、中野区商店連合会などの代表を公費で韓国に連れて行く日にちが、すでに決まっているので、その日程と遠くない時に行くのが望ましいと言う主旨の話し合いがなされていました。拙速すぎると他の議員も言っていたのですが、結局相手の都合を考え、同じ時期での議員派遣に決まりました。しかし、議員が交流以外、何を調査に行くのかについては、後で決める事になるなど、11月中旬の出発は時間がないスケジュールです。
私は、厳しい財政状態の中野区で、具体的に何を調査するかも決まっていない状況で、区の派遣時期に合わせて議員派遣をする必要性を感じず、また、区民からも納得できないと声を聞き、議員の韓国派遣に反対しました。反対したのは、武藤ゆう子議員、いながきじゅんこ議員と私の3人だけでした。
本会議が終わった後、中野区の「日韓友好促進中野区議会議員連盟」総会が開かれました。私も韓国との友好を願う1区民として、この会に属しています。その席で、地元の自民党の議員から、「本会議で議員派遣に反対した議員が日韓議員連盟にいることは好ましくはないのではないか」と言う主旨の言葉を頂きました。そして多くの議員の前で、反対理由の説明を求められました。私は、上記に述べたように、今、調査目的もはっきりしていないのに議員が韓国に行くのでは税金の有効利用にならないのではないかと言いました。
区役所から帰り、出会った地元の人たちにこのことを話すと、皆さん私の意見に賛成でした。私は、議員を韓国に派遣する議案に賛成しなかったので、自民党・公明党の議員の方からは厳しい指摘を受けました。でも、区民の方は、私の意見に賛成されました。このように議会の意見と街の意見は違っています。
区民の声を取り入れた意見を、議会で発言することさえも、厳しい状況の中野区議会です。