村山団地商店街では、商店街と商工会の発案で、商店街の中に拠点となるステーションを作りました。そこにいるボランティアのスタッフが、商店街がレンタルした自転車で、買い物に行き来する高齢者の送迎と、宅配のサービスを行っています。自転車タクシーの運転手はリタイア後の方で、時給は2時間500円です。「この仕事をしてから、毎日が楽しい」と、元気に自転車をこいでいました。
商店街の副会長に説明を伺いました。「10月から始めたこの宅配サービスは、高齢者に大変喜ばれ、テレビなどでも取り上げられて反響もあり、私自身も大変楽しい」とおっしゃっていました。
商店街にあるお米屋さんは、これまでの米の配達だけではなく、自らおにぎりを握って届けるサービスを行うなど、「高齢者に必要なサービスは何か」を商店会の皆さんが真剣に考え、それが商店街の売上高アップに繋がっています。市から200万円の補助金を受け、毎月3万円を商店街費で負担しています。
商店街が絶えず高齢者に関心を寄せることで、高齢者の安否確認作業も保管されています。地域包括支援センターとの連携もするようになり、町全体で高齢者を見守る体制ができてきていると感じました。
一方、中野区では、さまざま商店街でイベントを開催することに力を入れていますが、本当に地元商店街の活性化や、買い物客の区民のために結びついているのか、私は疑問に思っています。今回の視察を踏まえて、武蔵村山市のこの宅配サービスのように本当に区民に切望されるサービスを考えて行くべきだと、私は、次回の議会で提案していくつもりです。


