野方駅の北口に住む住民は、西武線に乗るためには、開かずの踏切でイライラしながら通過する電車を何台も待ち、踏切がようやく開くと、南口の改札から高い陸橋の階段を上って降りてようやくホームに立つ、という大変不便な状況を我慢して生活してきました。私鉄でエスカレーターもエレベータもない駅は今ではほとんどありません。高齢者やベビーカーを抱える乗客は、階段の上り下りができず、わざわざ隣の駅まで歩いたり、新宿に出る時はバスを使っている方も多くいました。
地元の住民の陳情、中野区、東京都、それら関わった多くの方の尽力で今日の日を迎えることができました。北町会の町会長として、また地元の区議会議員として、野方駅の整備のために尽力された故藤本やすたみ氏の業績を商店連合会会長が話されました。藤本氏の奥様は泣いていらっしゃいました。地元の人たちの長年にわたる「切望」でした。多くの方々のご尽力によりやっと野方の駅も、住民が使いやすい駅となり、大変うれしく思います。