野方北子ども会の総会がありました。
役員の確認と決算の承認と新年度の行事予定を決めました。
子ども会の総会後、帰る途中の自宅前20メートル程度の所で、小さな子どもを連れた青年とすれ違いました。「どこかで会った顔だ」と思いながらも、自転車に乗っていた私はそのまま通り過ぎてしまいました。
家に着いた時、たった今すれ違った青年が「こんにちは」と顔を出しました。娘の友人でした。わざわざUターンしてまで声をかけてくれた事が嬉しく、しばらくの間、家の前で、立ち話をしました。彼はこの春、国立大学へ合格しました。以前、子ども会主催の花火大会や地域の行事の手伝いをして活躍してくれました。今日は、母親が大掃除中なので、妹を連れて一緒に散歩をしていたそうです。
共稼ぎで働いている彼のお母さんは、近くの保育園に入れなかった乳幼児の下の子を、抱っこをして電車に乗り、通勤先までつれて行っていました。その年の離れた妹の学童保育のお迎えに、お兄ちゃんである彼が照れくさそうな顔をして来ていた姿も、私はずっと見てきました。彼は、働くお母さんを支え、妹さんの面倒を見ながら、勉強に頑張り、希望した大学に合格しました。その優しく、礼儀正しく、賢い彼の成長過程に、ほんの少しでも関われたこと私にとっても嬉しい限りです。
子ども会活動などボランティア活動は、大人の担い手はなかなか集まりません。その割に子どもたちの参加は多く、行事を催す親たちは大変です。そんな時、高校生になった彼らは自然に私たちを助けてくれました。大人は地域で子どもたちを育てようと頑張っていますが、大人たちが子どもたちに救われることもたくさんあります。