北中野中学校で行われた教育委員会主催の人権教育の研修会に参加しました。
まず、講師の岡崎さんのお話を伺いました。岡崎さんは平成17年8月に長女愛さんを交通事故でなくされました。当時愛さんは中学3年生でした。岡崎さんがわざわざこの北中野中学校で講演するために福島県から来てくださったこと、聞いている生徒たちと同じ年だった愛さんは、学校で1番勉強ができたこと、岡崎さんが愛さんを失ってどうしようもなく悲しい事、これらの場面で、生徒たちの顔が、本当に驚き、悲しみに満たされたことが、体育館の後ろの席に座っていた私にもよくわかりました。
私は以前から、杉並区の和田中学校の校長であった藤原先生の「よのなか科」の授業のような子どもたちの心に訴える授業を中野区でもとり入れてみては、と提案して来ました。今回の授業は、正に、生徒たちの心に響く内容の話をするゲストティチャーを迎えての「よのなか科」方式の授業でした。
また、私はずっと「命の授業」を推進して来ましたので、岡崎さんの話を聞いた生徒たちが、自分の命の尊さを改めて感じたような表情を見せたことを大変うれしく思いました。2〜3年前、私が提案した頃は、中野区はあまり関心を示していなかったような形の授業が、今、着実に進められていることに、私自身が驚きました。