コミュ二ティ・レストランとは、食を核としたコミュ二ティの拠点づくり、生きがい作り、仲間作りの場です。NPOの団体主催で、全国からコミュ二ティ・レストランを始めた方、これから始めたい方が集まりました。
コミュ二ティ・レストランは、人材養成機能、生活支援センター機能、自立生活支援機能、コミュ二ティセンター機能、循環型まちづくり機能などの役割を持っています。
今日の講師であるNPO研修・情報センター代表理事の世古一穂氏の説明によると、2002年に開始されたコミュ二ティ・レストランプロジェクトは当初の予想を上回る大きな成果(全国に100余り)をあげているそうです。
すでにコミュ二ティ・レストランを始めた方の話では、「生まれたお子さん3人に障害があり、地域の方に一緒に育ててもらった。今度は地域の人に恩返しをするつもりでコミレス(コミュ二ティ・レストラン)を始めた」。
また、別の方は、「民生委員さんとよく話していますが、1人で食事をする高齢者がとても多いと知りました。主人の退職金を使ってコミレスを開いたが、仲間が集まり、逆にすごい財産を貰った気がします。毎日食べにくる高齢者もいます。本当に始めて良かったです」と話されました。
参加したNPOの方々は、地産地商にこだわる方、定年後の夫婦の第2の人生として楽しんでいる方など、大変生き生きとしていました。
中野区ではコミレスを実現するとなると、借りる店舗の値段も高く、地産地商にこだわればコストに跳ね返り、地方でコミレスを作るよりも難しい面も多いと思います。しかし空き店舗や公共施設などにこのような取り組ができれば、楽しみに通う高齢者の笑顔が見られると思います。若者の雇用、食育、地域課題、などが少なからず解決する可能性を秘めている事業です。
私は、ご近所の高齢者、障害をお持ちの方の日々の生活を知る度に、これからは、気軽に食事ができる居場所が必要であると感じていました。全てが町会頼みの中野区に、もっとNPO等を育てていくなど、取り組まなくてはならないことがたくさんあると考えます。
