地区懇談会は、家庭・地域・学校の連携を深め、子どもや家庭をめぐる問題や課題について、その連携により解決することを目的に行われている懇談会です。
今日は今年度二回目の第四中学校区の懇談会でした。
NPO法人せたがや子育てネットの松田さんを講師にお呼びしてお話を伺い、グループごとに意見を模造紙に書きました。テーマは、2006年12月、2歳の男児をアパートに残したまま、母親がスノーボードをしに出かけてしまった間に、火災が発生し、男児が死んでしまった事件についてでした。
感想を述べ、どうしたらこのような悲しい事件が起きない地域をつくれるかを皆で考えました。しかし、中学校・小学校・保育園・児童館の先生たちが大勢参加する中で、地域の人ができることを話し合うことにはかなり無理があると思えました。私のグループは5人の先生と一般の方1人と私の7人でしたが、この構成で、地域の人ができることを話すには無理があり、作業もあまり盛り上がりませんでした。結局、様々なグループから、「飲み会をやる」「イベントをやる」「挨拶をする」などと、一般論の地域が仲良くなるためのメニューが出されました。そして「子育てママを孤立化させない」「助けてと言える人になる。」が子育てでは大事と言う結論になりました。
こんなに子育てや教育に関わる先生方が大勢揃っているのですから、もっと具体的に、深刻な母子家庭の問題などを、議論したいと思いました。私は様々な会に参加させていただきますが、一般的に、行政も、講師で来てくださる方も、明るく・楽しく子育てを展開することで、子育ての悩みや不安を解消する方法を推進されます。明るく・楽しく子育てをすることができない環境の親を誰が救っていくのかと言う議論はなされないまま、毎年同じような事件が起き、小さい命が犠牲になっていきます。「地域で」と曖昧にするのではなく、孤立した親子を見守る仕組みが必要と考えます。