(財)中野区中小企業退職金共済会
今期から私は(財)中野区中小企業退職金共済会(中退共)の評議員となっています。
中退共は、区の補助金を3億5千万円程度毎年補填していましたが、昨年度は区の補助金を入れることが厳しいと判断され、加入事業者が減っていく中で、その存続がどうなるのか、行き詰りの状態でした。
私が区民委員会で報告を受けていた時は、新たな公益法人とするなどの方向性も示されていましたが、結局、財団は解散し、東京商工会議所の特定退職金共済制度への事業移管となることが示されました。
70歳以上の被共済者は東京商工会議所の特定退職金共済制度に移行することはできないのですが、納税差額の一定割合を補償し、他の方は本人の意向を確認後、2013年4月1日に移行することとなります。今後、中退共に加入の各事業所に訪問説明が始まる予定です。移行を希望しない方は解散時に退職一時金相当額を支給することになっています。区の補助金を充当しながらの運営にも限界がある中、東京商工会議所への移管は、被共済者を救う手段として最良の方法であったのではないかと思います。
高齢者と生活するということ
退院した父は元気にしています。そこで、町会の名簿配り、子ども会のボーリング大会のお知らせの配布等、父に手伝ってもらう事にしました。父は町会の名簿を配ると張り切って外に出て行きました。しかし、彼の手には私が8月に出した「小枝通信NO.16」報告書が。「すでに配ったお宅に何度も配ってしまって迷惑だから」と私は言いましたが、「お前が知らない所に配るんだからいいんだ!」と言って出かけて行ってしまいました。何度も同じ通信を見て不愉快な思いをされた方には、大変申し訳ございませんでした。
夕方道を歩いていると、「今日、読ませていただきましたよ」と笑顔で挨拶をしてくださる方にお会いしました。お顔は昔から良く知っているのですが、挨拶だけでお話をしたことは無い方でした。「申し訳ございません。父が勝手に配ってしまい・・8月にすでにお手元に届いているでしょう」と謝るとその方は、「8月に、郵便でも、ポストにも、新聞にも入っていましたよ。何度でも読みますよ。がんばってくださいね」とおっしゃってくださいました。そして私の教育と介護の現場しっかり見ている姿勢を褒めてくださいました。
無所属で議会の中では肩身の狭い思いをしながら、つらい思いも多い日々、こんなに優しいお言葉をいただき、本当にありがたい思いでした。「介護について、自分でやったことの無い人に何が言えるのかしらね?介護をされながら、自分の声を社会に広げているのですから本当に大変だと思います。がんばってくださいね」と笑顔で帰っていかれました。
優しい支援者の皆さんに助けていただきながら、少しずつでも、現場の声を届けたいと改めて思いました。