子どもの中学の授業参観と保護者会に出席しました。土曜日でスポーツの対抗試合と重なり、ただでさえ少ない人数がより少なく活気のない授業でした。しかし、どの生徒もまだ幼さが残り、少し先生に対してカッコをつけているのですが、さまにならずに、かわいいかぎりです。先生のお話では、女の子は男の子を意識して、少し、大人っぽく振舞っているとおっしゃるのです。家に帰ってから「○○君ってかっこいいね」と何人かの男の子の名前を挙げて娘に聞いてみると、娘は「かっこいいか、悪いかはわからないけど、皆いいやつだよ」と言います。「そういうふうに友達を見るのはとてもいい子ね」と私が言うと、「だって、いやでも、あいつらとこれからやっていくんだから、いいやつらだって思った方がいいじゃない。本当にいいやつらだけど・・・」と言うのです。
小学校時代、娘は友達に言われる言葉のひとつひとつに傷つき、仲間に入れないことで泣いたり、友達関係に傷ついた時期がありました。その経験から、我慢もし、友達をつくることの難しさを経験してきました。そして今、その子どもたちは友達を見つけたのです。娘が今いる自分の場所で楽しく過ごす方法を身に付けられたのは、その時一緒に過ごした「つらさを共有した」子どもたちと、今、子どもの周りにいる「いいやつ」たちのおかげです。自分の居場所を見つけていくことを練習できる学校という場所は、社会に出る前の人間を作っていく練習の場所です。いろいろな友達と出会い、先生と出会い、よい所を認め、自分も変わっていく、そんな練習をいろいろな人に世話になりながら子どもたちは毎日やっているのだと思います。その大切な公教育の場所を良いものにしていくことは大人の責任であると思っています。そんな思いがあり、私は、議会で「公教育の充実」を毎回質問にあげています。
午後は保護者会です。やはり役員決めです。中学のお母さんたちは働いている人がく、区議会議員で多忙だからといってやらないわけにもいきません。出席できないことがあってもそれほど他に迷惑をかけないだろうと思われた委員を引き受けました。区から委託されて保護者が教養講座を開く委員です。忙しい母たちがやるのです。区の説明会などにも出席しなければなりません。
専業主婦が多かった時代、主婦たちにも学びの場を提供する意味合いが多かったこの取り組みも、今やいろいろな公開講座などもあり、インターネットなどでも情報収集が簡単に可能で、講師よりも主婦たちの方が情報通な場合も多々あります。講師を呼ぶからには人集めをしなければ・・・とならないような意味のある取り組みを作っていきたいものです。この事業は、私の所属する厚生委員会、子ども家庭部の所管で、今年度243万円の予算がついています。「家庭における教育のあり方を学習する。幼稚園・小・中学校で実施。PTAの自主活動を援助するとともに、身近な問題の解決についての学習に取り組むため各PTAへ企画・運営を委託」という事業です。財政難の中野区が、243万円の予算を使い、集まる保護者の確保も難しい中での、この事業は意味あるものなのか、このやり方でいいのか、家庭教育につながるのか?私も考えながらいます。皆さんのご意見をお寄せください。