犯罪被害者等相談支援窓口では、毎年、犯罪被害者や被害者遺族を区の会議室に招き、お話を伺い研修をしています。
今年は、飲酒運転の乗用車に正面衝突されて、義理のご両親を亡くされ、2人の義兄妹も重体・重傷を負った小沢樹里さんのお話を伺いました。
事件当日は、被害者4人が全て別々の病院に運ばれ、2人で4つの病院へ駆けつけ、手続きをしたそうです。小沢さんは、2人の未就学児と介護を必要とする高齢者を抱え、ご主人と2人で、2人のけが人、亡くなられた2人の家族のために病院、警察等を走り回わる生活をしてきました。夫婦2人には、あまりにも多すぎる仕事です。また、犯罪の被害者遺族となってもPTAや自治会の活動は当たり前のように回ってきたこと等も話されていました。PTAや自治会活動などは、周囲の住民の理解があれば、替わることができるはずです。誰かが説明してくれるような体制は築けなかったものなのしょうか。
私も同じような経験をしてきましたが、現在、中野区では犯罪被害者等相談支援窓口が出来たので、今後は、万が一同じような事態が起こってしまっても、町会、PTAなどに対して職員から話をすることができる体制も築けます。わずかですが、被害者の負担は減ります。
中野区の担当職員は、今回の研修のように、もしもの場合を想定し、どのような支援ができるのかを常に考えています。「想定外」を作らないよう常に学んでいる担当職員の姿勢について、中野区は全国的に注目され、大変素晴らしいことだと思います。
今日も関心を持つ新聞記者が取材をしていました。