継続審査になっていた『区立学校における「常時国旗掲揚」を求める請願』に関連する6本の請願・陳情を審査しました。前回の審査に引き続き、大勢の区民が傍聴に来ました。PTA関係の方も来ていました。
私は前回に引き続き、予算面などについて質問し、反対討論もしました。(下記記載)
結局、区立学校に常時国旗を上げることに賛成は2人の自民党議員だけでした。公明党2人、共産党1人、無所属3人は反対で、子ども文教委員会では否決されました。
子ども文教委員会では否決されましたが、22日の本会議で最終的に決まります。中野区議会には42人の議員がいます。自民党が第一党で議員は14人です。これに民主党4人、みんなの党2人、無所属2人が賛成すれば、本会議では採択され、学校での国旗の常時掲揚が決まります。
近藤さえ子の反対討論(学校に国旗を掲げる、掲げない両請願・陳情に対して)(一部略)
請願・陳情に反対の立場から討論をいたします。
反対の理由の1点目は、教育予算が年々少なくなる中、学校現場は大変な苦労をして子どもたちの教育環境を良くしようと努力されています。この請願について学童期のお子さんがいる保護者に意見を伺うと、皆、国旗よりも日々の学校環境の整備に教育予算を使っていただきたいと言う声でした。現在でも子どもたちは自分たちの住む日本が大好きです。卒業式などの自分たちにとっての節目の時に厳かに掲げられる国旗を前にすると子どもたちの背筋が伸びるように感じます。常時国旗を掲揚することで愛国心を育てるという議論は、貴重な教育費を使う効果があるとは感じられません。
2点目は、国旗について、国民は様々な思いを持っています。その気持ちは私などには計り知れない、重い思いなのではないかと想像します。ですから、私は、学校に国旗を揚げるべきか、揚げないかを、政治が決めるのではなく、あくまでも議会は教育に対して中立的な立場が望ましいと考え反対の討論といたします。
また、所管事項の中から『中野区立小中学校再編計画(第2次)「素案」について』の報告がありました。