(財)中野区中小企業退職金共済会の平成24年度事業報告、平成24年度収支決算について可決しました。その後、解散についての手順の説明を受けました。
中野区が長年にわたり補助金を出し、40年以上続いてきた中小企業退職金共済会は本年の3月に解散されました。現在は清算法人として最後の事務処理が行われています。
この制度は、加入者が多い時代は成り立つ制度でしたが、近年は、加入者もピーク時の半分以下となり、金融機関に預けていた資金には金利もほとんどつかない状況となり、一時は中野区の税金から3億円以上を投入して持ちこたえていました。結局、東京商工会議所の退職金制度への移行する形で、何とか中小企業の方への退職金を守っていくことができました。
長年積み重なった赤字の共済会を、よりリスクの少ない形で東京商工会議所に移行し、解散の手間の係る手続きをされてきた事務局長の木下氏は大変なご苦労があったと思います。多額の税金を投入してきた中野区の長年の甘い体質に反省を求めると共に、大変厳しい状況から的確な最後を迎えることができた事務局長のご尽力に感謝申し上げたいと思います。