平成25年第4回定例会は、今日が最終日でした。
現在の教育長の任期が切れるのに伴い、区長から教育委員選任の同意がありました。教育委員には現教育長が再選されました。この後、教育委員会で、教育委員の中から教育長が選ばれます。現教育長が再選されるのは確実と思われます。
今回教育委員に再選された現教育長は、9年前総務課長の立場で、病気で欠勤していた幹部職員のタイムレコーダーを身代わりに約2ヵ月不正に押していました。
このタイムレコーダー不正打刻事件は、「不正打刻により、不正な給与支払いが行われ、区民に損害を与えた」と区民から裁判を起こされ、地裁・高裁ともに住民勝訴しましたが、区が上告した最高裁では差し戻しになり、払い過ぎた給与を、区長が中野区に戻すことになりました。
中野区の教育現場のトップに、自ら不正を行った人が8年にも渡りつくということはいかがなのでしょうか。不正や犯罪をしないように健全に育つことを学ぶべき子どもたちに対して示しが付きません。
また、私が「フレーム予算」のことを委員会で追及したところ、委員会外で、「今後は〔近藤などに)そのようなことを言わないように校長会で言います」と言う趣旨の発言をされました。「校長は、学校内部のことを外に言いつけるな」と言うことなのでしょうか。今の教育委員会は、大事な現場からの声に耳を傾ける姿勢に乏しいと感じます。
この人事に対し、民主・共産、無所属(武藤・林・奥田・いながき・近藤)が反対しました。反対する議員は15人にもなりました。通常、区長が提出する人事案件で、15人もの反対者がでることは稀です。同じ日に提出された同意案件、中野区監査委員の選任は民間の税理士の方で、こちらも再選ですが、全員が賛成しました。
また、今日国会で成立予定の「特定秘密保護法」の撤回を求める意見書が共産党から出されましたが、賛成少数で否決されました。賛成は共産党、民主党、無所属 (石坂、奥田、林、小宮山、武藤、近藤)でした。中野区も国会と同じく圧倒的な自民・公明の力で政治が進んでいます。