「中野区自治基本条例の一部を改正する条例」が本会議で可決されました。
賛成は、自民14人・公明9人・石坂、反対は、民主4人・共産6人・武藤・奥田・林・稲垣・小宮山・近藤でした。みんなの党の2人は退席しました。
中野区自治基本条例の中の「区長の任期を3期までとする努力規定」が削除されることが決まりました。この条例は、田中区長自身が作った条例であり、選挙の公約にも多選自粛を訴えて、3回の選挙を戦いました。しかし区長は今年の6月に行われる区長選に、4期目の立候補することに決めたので、都合の悪い条例の条文を削除したのです。
自ら作った区の条例を「区長自身が選挙に出馬するのに都合が悪いから変えてしまう」と言うことが賛成多数で可決されたのです。前代未聞、全国でも初めてのことです。多くの議員が賛成、反対の討論を行いました。
私も、政治的にも、政策的にも、手続き的にも、常識的にもおかしい条例の改正手続きに反対の討論を行いました。傍聴席には、マスコミと、「民主主義の終わりだ」「こんなことが許されていいのか」と怒りを抑えられない区民が大勢傍聴に来ていました。傍聴席は私語が禁止になっているため、議長に静粛にするように言われ、一時議場は騒然としました。