「意見等聴取制度」を利用するため、東北地方更生保護委員会に出向きました。「意見等聴取制度」は更生保護における犯罪被害者等の方々のためにある4つの制度の1つです。
刑務所から加害者の仮釈放の許可が出た時点で、各保護観察所において審査が行われます。私は、主人を殺した6人の犯人の中の4人目、高橋について意見を述べてきました。3人の委員が私の意見を聞いてくれました。「人の命を奪っても被害者遺族に謝罪もできない若者たちが、次々に社会に戻ってくる時、再犯(お母さん助けて詐欺なども含む)を防ぐために、社会がしなければならないことは何なのか」と言う話をしました。3人の委員は真剣に耳を傾けてくださいました。担当官もこの制度が被害者により使われるようになるための私の提案を聞いてくださいました。保護局に届けていただけるとのことでした。
私が何度も「意見等聴取制度」を利用することは、多大な労力と経費を消費し、精神的にも大変な作業ですが、私の行動によって、個人的な問題に留まらず、被害者支援の必要性を1人でも多くの委員に知っていただき、制度の利便性の向上にもつながる大事な任務であると思っています。