1年生から6年生までの授業の様子を見学しました。国語は朝鮮語ですが、別に日本語の授業があります。6年生の理科ではグループ別の自由研究発表会をやっていました。「100円ショップにある道具を使った実験」や、「カブトムシの研究」など、日本の子どもたちと同じような課題を発表していました。
その後、学校の説明、課題などの話がありました。朝鮮学校は、日本では学校教育法の第1条で定める規定の「学校」ではなくそろばん学校と同じ「各種学校」(第83条)の扱いとなっているそうです。文部省検定の日本語の教科書で授業を行っていない等が理由です。そのため、自らの言葉を学ぼうとする朝鮮人の子どもたちは学費の捻出に多大な負担を強いられているそうです。
教科書問題、国同士の価値観、大人が対話を重ね、両国が解決しなければならない問題は多々ありますが、日本人として生まれた子どもも、朝鮮人として生まれた子どもも、どちらも幸せになれる社会になるように大人は導いていかなければならないと思います。
午後、双日㈱の方がいらっしゃいました。主人が酒井に殺される原因となった双日㈱の商権を巡る民事裁判の報告です。結果は双日の言い分がすべて通ったそうです。
酒井は裁判の結果、何億ものお金を請求されましたが、結局「金はない」ので払えないのです。この裁判に関わった多くの人に悲しみを与え、担当者であり憎しみの対象であった近藤浩を殺した酒井は、今もこの裁判に勝ったと思っているのではないでしょうか。
民事裁判は「ケト・ジャパン」の代表取締役である酒井を相手取ったものでした。酒井の奥さんは、この会社の「副社長」です。かつて会社が儲かっていた時は贅沢に暮らしたのでしょうに、酒井が捕まったら、大田区の自宅と荻窪の家を売りに出し、どこかへ逃げてしまいました。(酒井の刑事裁判にも顔を出しません)
主人と一緒に裁判を担当していた法務部の方が「裁判は勝ちましたが、一番大事な・・・申しわけございませんでした」とおっしゃっていました。本当につらく悲しく、なぜ、この裁判のために主人は命を奪われなくてはならなかったのだろうかとやり場のない悲しみがこみ上げてきました。