昨日の雪が駐車場に残っていると車を駐められないといけないので、スコップとお湯を用意して行きました。やはり、まだ雪が残っていて、スコップが役立ちました。この病院は予約制なのですが、1人1人に丁寧な診療をするため、30分以上待つこともあります。私は、父を待合室に座らせ、しばらく病院の入口の雪かきをして父の順番を待っていました。
昨日の雪の影響もあってか、補助椅子を出しても座れないほど待合室は混んでいました。こころの病気や認知症の方、不眠を訴える方など、大勢が不安を抱えて通院しています。その中で。車椅子の高齢者と、車椅子を押してきたヘルパーさんの姿が気になりました。2人は雪の残る寒空の中、病院の外で診療の順番を待っていましたが、30分ほど後、待合室に入って行きました。しかし、待合室はまだ多くの人が診察を待っています。ヘルパーさんは、今日の診察をあきらめ、車いすを押して外に出て行きました。その間、一言も声を出さなかった車椅子の高齢の女性と若い男性のヘルパーさんの姿は。とても切なく映りました。
介護保険で通院する場合、ヘルパーさんには時間の制限があり、時間までに利用者を家に送り届けなければなりません。病院が混んでいるからと言って、喫茶店等で時間を潰すこともできません。2人は診察室に座ることもなく、診察を受けることもなく、雪の残る道路で、長い時間を過ごして帰っていきました。
介護保険の使いにくい部分です。家族の付き添いでも、仕事に行かなくてはならないなど時間に制限がある場合は、診療を受けることができません。今後始める「地域包括ケアシステム」がうまく機能するようになるのは、このような「通院の課題」に取り組まなくてはならないと思います。