午前中は「保育待機児童問題と自治体の役割」がテーマでした。講師の千葉喜久也氏は、東京有明医療大学準教授で、厚生労働省母子家庭自立支援事業評価委員を務めています。待機児童問題の背景、なぜ保育所設備が進まないのか。等、待機児童を生む多くの問題点を丁寧に話してくださいました。
私は、区役所でこの会社のセミナーのチラシをもらい、初めて参加したのですが、この会社のセミナーは、議員や自治体の職員を対象にしていて、私が知っているセミナーの中では参加費が高額であったため、いままで、1度も参加をしたことがありませんでした。しかし初めて参加してみると、千葉先生のお話はわかりやすく、保育の現場、行政の現場を良く理解していて、大変参考になりました。日本全国から議員が参加していました。
このセミナーの議論を参考にして、議会で質問していきたいと思いました。
集中セミナー 子どもの貧困格差問題
午前に続いて午後も千葉喜久也氏の講演を聞きました。
日本の子どもの貧困率は15.7%(2009年)、6.4人に1人が貧困であると言います。先生は、貧困家庭の子どもたちを学ばせ、自立させるまでのプロセスに自治体がどのようにかかわっていけば良いのかと言うテーマで話をされました。
中野区でも昨年度から国からの補助金(1/2)を受けて貧困家庭を対象に学習支援教室を行っていますが、千葉先生の話を聞き、子どもの貧困を各家庭の自己責任とは言っては居られない状況が先進国である現在の日本に訪れていることが良く理解できました。まさに支援が必要な家庭を自治体が支援していかなければならないのです。早速、中野区の現状を調べ、検証して行こうと思いました。
千葉先生は福島県児童家庭専門員としても活躍されていて、「支援が必要な家庭と子どもたちを大きな気持ちで社会が支ええていただきたい」と、私たち議員に強く投げかけていました。