7日、福井県で日弁連(日本弁護士連合会)が人権擁護大会を開きました。その大会で、死刑廃止宣言案を巡り、賛成派と反対派が激しく対立をした記事が新聞に書かれていました。その前日のシンポジウムでは、作家の瀬戸内寂聴氏が、死刑を執行することについて「殺したがるばかどもと戦ってください」と発言した内容のビデオメッセージが流され、そのビデオを流した実行委員会が謝罪する出来事があったと言う内容も新聞記事に載っていました。
寂聴氏の言葉には大変驚きました。寂聴氏がどのような状況、事情からこの言葉を発せられたのか、私には解りませんが、彼女の言葉を借りれば、何も悪くない人間を殺してしまう加害者、死刑囚こそ、「殺したがるばかもの」です。日本弁護士連合会は、死刑廃止を掲げる前に、何も悪くない人間を無残にも殺してしまう「ばかもの」をどのように無くして行くかを人権大会等様々な場所で真剣に考えて、国民が安心して暮らせる社会作りに貢献していただきたいと思います。