平成26年にオープンした複合施設(地上4階建て 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 延べ床面積5,017.91㎡)、1階、区立本村保育園、2階、麻布子ども中高生プラザ、3階、ありすいきいきプラザ(高齢者福祉施設)を見学しました。3施設の運営事業者の方からそれぞれお話を伺いました。
新しい施設ですので、どの施設もきれいで使いやすそうでした。
有栖川記念公園の前にあり、大きな窓の外には緑が見えて、素晴らしい環境でした。
高齢者施設にはお風呂も完備されていました。介護予防教室などの教室、卓球、ジム、カラオケ等の部屋があり、高齢者が1日、運動や、趣味の時間を楽しむことができます。100歳の女性の方が、皆さんとトレーニングをしていました。
保育園も高齢者福祉施設も充実した設備に驚かされましたが、一番驚いたのは麻布子ども中高生プラザです。中高生プラザは子育てひろば、遊戯室、学童クラブ室、学習室、音楽室等があり、それだけでも広く充実した設備なのですが、陶芸釜を備えた創作活動室、バスケットの試合ができるアリーナ―、4階の屋上はローラーブレード場となっていました。ローラーブレードはインストラクターの指導を受けることができます。男の子が1人で指導を受けていました。
中高生プラザの説明をしてくださった館長は渋谷にあった「子どもの城」で長年子どもたちを見て来た児童福祉の専門家でした。今までの中野区の児童館の職員の皆さんの活躍も御存じでした。
館内は、乳幼児を連れたお母さんから高校生まで多くの人で賑わっていました。
港区は中野区に比べ財政的に豊かであることは確かですが、放課後の子どもたちが、見守るたくさんのスタッフに囲まれて、広い充実した設備の中で過ごすことができます。一方の中野区は、児童館まで無くしてしまい、小学生が自由に遊べる施設は、学校の中だけになります。中高生のための施設は1つもありません。このように他区を視察すると、近年の中野区の子育て施設環境のお粗末さに腹立たしい思いがします。子どもの数は少なくなっても、未来を担う大切な子どもたちが、のびのび成長できる空間を用意することが、大人たちの務めではないでしょうか。
建物正面
児童憲章が貼ってありました
ローラーブレード場