私は、子どもたちが、強い子どもがいても皆の力が合わなければ決して勝てない、また力の弱い子どもがいても皆で力を合わせれば勝てる綱引きと言う競技をやることがとてもいいことだと思っています。綱を引く時、天を仰ぎ、必死になっている子どもたちの顔には感動させられて涙がでます。どんなに自分ががんばっても、力の弱い子どもがもう少し力を出してくれないと勝てないことに気づいて、「おい!頼むよ!がんばってくれ!」とリーダー格の子どもが力の弱い子どもにはっぱをかけている姿などみると、感動してしまいます。
「自分だけができればいい。自分と仲良しだけがよければいい。人のことはどうでもいい」と思う若者が多い昨今、綱引きの精神を子どもたちに教えることは大事なことのように思えます。我が家の子どもは交代要員で皆の半分しか参加できませんでした。母はその分、中野体育館で1番大きな声を出して、子どもの学校の子どもたち全てを応援しました。声援に答えてくれたのか、子どもたちは想像していた以上の力を出しました。2年前にはクラスが落ち着かずに保護者が悩んで相談にいらした学年の子供たちは1位になりました。保護者の皆さんの満足そうな笑顔も最高でした。見るからに弱そうだと皆に言われていたわが子のチームも3位です。皆で力を合わせた後の子どもたちは、勝敗には関係なく、少し友達に優しくなって帰ってきたように思えます。