中野区で子どもたちからの電話相談を受けている民間団体「チャイルドライン中野子ども電話」主催の講演会がありました。
精神科医の香山リカ氏から「インターネット社会と若者の生きづらさ」と言うお話を伺いました。
座間の事件を取り上げて、その背景に、なぜ若者はSNSに「死にたい」とつぶやいてしまうのか。本当に死にたいのか。本当は死にたくないのか。等、香山氏のお話は大変興味深いものでした。診療の現場から見える若者たちの生きづらさをうかがい知ることができました。特に、かなり昔に札幌であったドクターキリコ事件の話は、現在の若者を取り巻く状況と20年前の若者を取り巻く状況では、かなり変化があることも感じて、大変興味深かったです。
座間市の事件も、ドクターキリコ事件も、事件の内容は省きますが、どちらもひどい事件ですが、どちらも名目上は、生きづらい若者を助けようとしておかしな行動にでた若者が居たと言う事件でした。どちらの事件も、他に生きる方向に導いてくれる人がいなかったことが残念でなりません。このような結果にならないように、チャイルドラインや地域の人たちの存在が益々必要となっているのでしょう。