今年の4月にオープンしたウェルファーム杉並(WellfirmSuginami)を視察しました。ウェルファーム杉並は、荻窪税務署跡地に、在宅医療の推進、区民の福祉や暮らしをサポートするために建てられた複合施設です。
生活自立支援窓口、就労支援センター、福祉事務所、杉並区社会福祉協議会、消費者センター、在宅医療・生活支援センター、区民集会所、子ども、子育てプラザ等が整備されています。3年後には特別養護老人ホームが隣の敷地に開設する予定となっています。
杉並区では、親の介護と育児のダブルケア、認知症の親と傷害のある子ども等、複数の生活課題を持つ区民が増えていること等に対応するためにこの施設をつくりました。
職員から話を伺い、施設を見学させていただきました。
区民の暮らしをサポートする施設・事業を集約し、連携することで、区民はこの場所にくれば複数のサービスの相談を受けることができるようになりました。私も、高齢の父を抱え、このような施設があれば有難いと思っている人間の1人ですので、多くの住民のニーズがあると思います。
ほとんどの自治体で財政状況が厳しい中、ウェルファーム杉並を一般財源33億円を投入して整備したことは、杉並区が福祉、高齢者施策、地域活動の支援等にかなり力を入れていることを感じました。
施設内の子ども・子育てプラザ天沼も見学させていただきましたが、乳幼児を対象とする施設でも、小学生と中高生も利用することが出来るようになっていました。中野区が「小学生はキッズ・プラザだけ利用すれば問題ない」と言っていた長い間に、他区では異世代が交流できる素晴らしい施設を整備していました。中野区も区長が変わり今までと方針も変わりましたので、これからは区民のニーズに合った施設ができるように私も大いに発信して行きたいと思います。
ロッカーがあることで住民が活動に加わりやすくなります