第94号陳情 学童クラブ運営の見直しについて
10ヵ年計画の改定素案が示され、現在ある児童館から小学校へ遊び場機能が入る児童館の名前と学童クラブ名が示されました。私は子どもたちに学校以外の遊びの場を少しでも多く作ってあげたいと、「子どもたちの遊び場は減らないのか?」と言う点を執拗に質問してきました。
学童クラブが学校に入ってしまえば、学童の子どもたちは夏休みでも学校に通うことになります。「下流社会」(三浦展著 光文社新書)という本が出たように、すでに日本の家庭はスピードをあげて2極化をし始めています。当然子どもたちの中にも、いろいろな意味での2極化が進んでいます。家族で旅行に出かける友達を横目で見ながら、自分達は夏休みでも毎日学校に行くしかない、自分のいられる場所は学校の他どこにもない、と言う状態になることが、今の子どもたちを見ていて、私はとても心配なのです。
かつて中野区は学校にあった学童クラブを保護者の運動から学校の外に出した経緯があります。「ただいま」と帰れる場である児童館を、再び学校に入れてしまうことが本当に子どもたちの教育にとっていいことなのか?働くお母さんが増える中、新井学童クラブは20人もの待機者が出て、今議会で分室の設置をする条例までできました。
「学童クラブを学校に設置することについては十分な検討を行った上で決定してください」と言うこの陳情に、私は継続審査を希望しましたが、反対多数で否決されました。