毎年私は、各県の警察本部が中心になり開催している「被害者支援連絡協議会」で講演をしています。各県で、講演後も講演の時のアンケートを送ってくださったり、その後の支援体制について報告をしてくださいます。
ある県から頂いたアンケートの1部をご紹介します。
〇素晴らしい講演で涙が流れました。被害者の心情や大変さも身に染みて感じることが出来ました。ありがとうございます。
〇事件は加害者に焦点が当てられ、被害者の状況については報道等ではあまり知らされない。被害者支援についてもっと理解が深まり、犯罪が無くなる社会を望みます。
〇加害者の更生を支援する仕事に従事しており、立ち位置の難しさをいつも感じています。新たな加害者や被害者を生み出さないことが重要であり、加害者に対する贖罪指導の充実に努めていきたいと思います。
私が1度講演に行っただけで、このような意見を何件も頂けるのですから、犯罪のない社会を作っていくためには、私ができる欠かせない仕事であると感じています。
今日は、昨年講演した愛知県の担当の方からメールと電話を頂きました。
その内容は、私の講演後、愛知県被害者支援連絡協議会の会員間での犯罪被害者支援拡充のための新たな体制の構築を図るための「ガイドライン」を作成することが出来たと言うのです。そしてガイドラインに基づいて、今年の6月と9月には被害者支援のための訓練まで行ったと言うのです。「近藤先生が支援者間の連携の大切さを教えてくださったので、頑張りました」とわざわざ感謝を伝えてくださいました。全国の警察で、また、全国の被害者支援に取り組む皆様が、私の声を聞いた後に、犯罪のない社会をつくるために動き出してくださっていることが嬉しくてたまりませんでした。
今年も良い仕事ができたと自負しています。