夜の7時から中学のPTAの来年度の役員決めがありました。前の日に食生活が大事だと言われたばかりですが、自宅では子供たちはお腹をすかせて夕食を待っています。皆さん、子どもを気にしながらの集まりです。
今日は各クラスから2名の役員を決めるために学年2クラスのお母さんが集まりました。前回は出席者が少なく決まらなかったため、今日は欠席者の分も含めてくじ引きをやると言います。「本当に全く出席できない人がくじに当たった場合、それは活動として不可能なのではないか?」と私は意見を言いました。しかし多くは「皆いろいろ事情があるのは言い出したらきりがないので、公平にくじ引きをやるべきだ」と言う意見です。
病気の親を抱えているから、パートを休んでしまったら首になってしまうから、小学校でもPTAの係についていてこれ以上できないから、など、口には出さなくてもそれぞれいろいろな事情があります。しかし、それを一括りにして、同じ条件だからと言ってしまって良いのでしょうか?私の外2,3人以外は、「どんなに大変な人でもクジで決まった人がやることが公平である」と言う主張でした。
毎年PTAの役員はなかなか決まりませんし、役員を決めなくてはならない推薦委員も大変な思いをします。しかし、PTA役員をくじできめ、どんな事情がある人でもやらなくてはならないと言うのは無理ではないかと私は感じます。実際そこまでしてやる価値のある活動なのか、やらなくてはならないものなのか、疑問です。
PTA活動がつらくて子どもに私立中学受験をさせたという方も現にいます。保護者同士が仲良くなり、少しでも子どものために学校と協力して活動をしていくのがPTA活動のはずです。自分の子どもに食事を作る事ができなくなり、親がほとんど家にいない状態が続き子どもにストレスがたまってしまうようでは、本末転倒です。
結局、くじに当たった3人のうちから1人を12月一杯、時間をかけて決めることになりました。私も「当たって」しまいました。