2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロで息子さんを失った住山一貞氏(83歳)が、米議会のテロ調査委員会が発表した報告書の全文を「真実を知りたい」「テロを無くしたい」と言う思いから翻訳をしました。約10年をかけて独力で翻訳しましたが、出版してくれる出版社はなく、クラウドファンディングを条件に出版社が決まり、約1か月、寄付を呼び掛けていました。
私も多くの方にこの事実を知っていただきたく、お知らせしてきましたが、昨日の締め切りまでに、初回目標の300%を達成し、本が出版できることになりました。
本来は国が行うべき翻訳を、被害者の父親が10年もの歳月をかけて行わなければ、息子さんの死の真実さえも知ることができなかったのです。約300ページの翻訳を果たし、出版に漕ぎつけた住山氏の強さと息子さんへの思いに感動が止まりません。