犯罪被害者等基本法や被害者参加制度等の創設に尽力し、2018年に解散した「あすの会」のメンバーが被害者に代わって国が加害者に賠償請求をする制度や犯罪被害者庁の設立等を国に求めて行くために「新あすの会」を立ち上げました。代表の岡村勲弁護士は、「被害者の声は尽きず、1日も早く制度を実現させたい」と訴えました。
来賓には、前法務大臣の上川陽子氏、前環境大臣小泉進次郎氏、平沢勝栄氏が出席し、3人から挨拶がありました。続いて、3名の犯罪被害者による体験報告がありました。また斎藤実弁護士から、北欧の犯罪被害者庁についての説明があり、副代表の白井孝一弁護士が会設立宣言・大会決議文を読み上げ、新あすの会が創設されました。
岡村代表は現在92歳です。それでも、「被害者の苦しむ声が届き、立ち上がらないわけにはいかなかった」とおっしゃっていました。私は、あすの会では国会に何度も通うなど岡村先生とあすの会の仲間と一緒に運動をさせて頂きました。しかし、ご高齢である岡村先生がまた立ち上がり国に制度の創設を求めて行くことを決心したことには大変驚き、感動しています。微力ながら少しでもお手伝いをし、これからの被害者を救うために戦って行こうと思っています。
私は、中野区の被害者支援においては全国から注目を浴びるほど先進的なものにして来た自負がありますが、1つの地方自治体の力ではどうにもできない問題も山積しています。正に損害賠償の問題、途切れない支援を確実に行うための「犯罪被害者庁」の設立が実現すれば多くの被害者が救われます。これらは国の役割です。
斉藤実弁護士の北欧の犯罪被害者庁のお話は大変興味深い内容でした。約100人の被害者、支援者、マスコミが創立大会に参加し、会は大盛況でした。

