2001年米国同時多発テロで息子さんを亡くした住山一貞氏の刊行記念トークイベントがありました。私はzoomで参加しました。
住山氏は、2004年にアメリカ合衆国国家委員会がまとめた報告書を、独力で日本語に翻訳し、2021年9月に「9/11レポート2001年米国同時多発テロ調査委員会報告書」をクラウド・ファンディングで出版しました。2022年4月に、解説書である『9/11の真実を求めて』を刊行しました。
本日の出版社ころから主催のトークイベントは、私が想像していた以上に素晴らしいお話を聞くことが出来ました。住山氏による本の解説、同じ同時多発テロで息子さんを亡くした白鳥氏、オウム真理教の地下鉄サリン事件でご主人を亡くされた高橋シズエ氏のお話もありました。
私は、このイベントを通して、テロの犠牲になった方々が社会に訴えたことは、テロを防ぐのはどうしたらいいのか。考えて考え抜いたけれど、グローバル社会の民主主義国家に生きる私たちの周りには、いろいろな考え方の人がいて、言論、行動、宗教の自由がある。その中でいかに折り合いをつけて共存していくのかを真剣に考えて行かなくてはならないと言うことです。正に、今現実に起こっているウクライナへのロシアの侵略も、遠い世界のことではないのです。
テロに発展する前に政治家たちにいかに力があるかが問われているのです。
最後に、「なぜ、本来は国がやらなくはならない9.11の真実の解明と翻訳を、長い年月をかけて大変な苦労をして行ったのか」と言うマスコミの取材に対して、住山氏は、「これをしなければ息子の所に行った時に合わせる顔がない(息子に会えない)」と優しい笑顔でおっしゃっていました。感動で涙が出ました。そして、私は、主人にあった時に、「よくがんばったね」と言ってもらえる何かができただろうかと思いました。