議員落選後も区民からいろいろな相談を頂きます。
その1つを紹介します。
中野区は、スポーツを通じた健康つくりと地域住民の交流を図るために、中野区スポーツ・コミュニテイプラザ(スポコミ)を区内に3か所設置しています。(中部・南部・鷺宮)
管理は指定管理者(TAC 東京アスレティッククラブ)が担っています。
スポコミは、地域スポーツの推進に関する事業を効果的に展開するための活動体として地域スポーツクラブを設置し、区民が自分たちでクラブチームを作って活動する、また、スポーツクラブの会員となり、会員価格て利用できるなどとなっています。
私は以前から、中部スポコミで行われている事業内容が、「利用率が低いにもかかわらず体操の種目が多すぎる」「高齢者がスポーツ吹き矢の的のような重い機材を持って通ってこなければならないのは、健康どころか具合が悪くなってしまう。あまりにも重い荷物は置いていけるようにして欲しい」など、改善を求めて、少しでも区民が使いやすい施設になるように職員に訴えてきました。そのような経過の中で中野区の職員の的確な判断で大分改善もされてきました。
しかし、今年度も、また問題が起きました。
中部スポコミには野外運動広場があり、フットサルや子どもたちのサッカー教室などとして使っているのですが、テニスコートとしても使えると利用を呼び掛けています。団体登録をしていればネットで申し込むことができます。しかし、このコートにはラインが引いていないのです。
私は区民から指摘を受けて、すぐに区のスポーツ推進課に電話をかけて、「ラインが無いのではテニスはできないので、募集をしているのなら、すぐにラインを引いてください」とお願いしました。区はすぐに対応してくれて、毎回利用者が自分たちで張り付けて使うテープを購入しました。早速利用者たちはそのテープを使ってみましたが、毎回コートの長さを図り、取り付ける様式なので、30分以上かかってしまい、利用時間が2時間のうちで、テープを片付ける時間を入れると実際テニスが出来るのはやっと1時間ぐらいしかないのです。そして、芝が短いために、そのラインもすぐにはがれてしまい丸まってしまいます。足を引っかけたら、とても危ない状態です。おまけに区内にある哲学堂、上高田などのテニスコートが2時間700円なのに対して、ラインも引いていないのコートの使用料は3000円もするのです。利用者も私も再度、改善を求めましたが、職員は動きません。利用者が他の議員にお願いして区長に要望者を出しましたが、区長も動きません。利用者が利用すると、とても危ない状態なので、さらに私は他の議員複数に改善をお願いをしました。
一度考えた方法がダメであっても、ライン1つの案件の解決に、1年もの時間をかけても解決できない行政って、どういうことなのでしょうか?足に絡まってしまうテープのラインで事故が起こったら誰が責任を取るのでしょうか?等、区の対応はお粗末過ぎます。
以前、私が質問して、スポーツ吹き矢の重い道具を置けるようにしてくれた職員は、まず利用する区民の安全面を考え、次に他の区民との公平性にも配慮し、利用者が使いやすいように知恵を絞って改善策を考えました。
まずは現場を見て、区民が利用しやすい施設になるように職員は努力をして頂きたいと思います。

芝が短くて張り付かないラインテープ
