「地方自治の役割分担」と「防犯カメラと施錠システム」について質問しました。
「地方自治の役割分担」
中野区は10年後には職員2000人の小さな政府を作ろうとしている。財政的な面から公務員が減っていくことは賛成であるが、その分の仕事を地域の力でやっていくとなった時、その担い手はいるのか?区民に自治力は育っているのか?各地域で得意な分野があり、担い手が育っていない所もある。それを行政が区民にそのまま下ろしてきたらその事業そのものが成り立たなくなってしまう。
例えば現在公立中学校のクラブ活動は先生の数も少なく、外部指導員という地域の力に頼っているところがある。学校の力、地域の力、個人の善意に頼っていたら、クラブ活動が出来ない子どもたちが出てしまう。中学生の部活動の確保は、きちんと教育委員会がやるべきである。そして外部指導員を育てていくことをしていかなくては、担い手がいない地域の子どもたちのスポーツをする機会が失われてしまう。小さな政府に変わっていく過程で、行政は区民がつぶれないための小さなスップをたくさん用意するべきである。と言う質問をしました。
「防犯カメラと施錠システム」
今年度予算で中野区の全公立の小中学校に防犯カメラが付き、門は電子ロックで施錠される。このシステムが付くことで、先生たちに負担がかかり子どもたちと向き合う時間がより少なくなることにはならないのか?学校の門戸を閉めてしまうことは開かれた学校づくりに逆行していないのか?マットや楽器も満足に買えない中野区が1億6千万円ものお金をかけてこのシステムを導入する必要は本当にあるのか?子どもたちの安全が大事であるというのなら、カメラや施錠だけではなく、人的配置も必要ではないか?と言う質問をしました。
これに対し、他の多くの議員が私の質問に怒り、野次を飛ばしました。「子どもの安全を何だと心得ているのか」と言うことです。想像もしていないほど、議員の皆さんが私の質問に不愉快な態度をされたことに驚きました。小学校のお母さんたち、中学校のお母さんたち、地域で活躍されている方たち、私が伺った方は全て防犯カメラも門の施錠も要らないとおっしゃるのに、どうして私が議会で防犯カメラは学校に要らないと発言したことがそんなに気に障ることだったのでしょうか?
私は防犯カメラと門を施錠し、先生方にさらなる負担と責任を負わすのではなく、犯罪を犯さない人間を育てることに学校が力を注げる場所であってほしいと思っています。学校に子どもが通っている保護者の多くが「学校に防犯カメラは必要ではない」と思っていても、議員や行政が「必要である」と判断することがとても不思議でなりません。