自分の子どもが幼稚園に通っていた時は、毎朝の弁当作りや送り迎えはせわしなく大変だった記憶があります。特に雨の日には、親も子も全身ずぶ濡れになり、自転車での送り迎えはつらいものでした。早く子どもが小学生になり、1人で学校に通い、給食が始まること望んでいたものでした。
けれど、やがて自分の子供が成長し、いろいろなお子さんたちや保護者の方々に出会って話を聞く時、また、私自身が議員になり、区立幼稚園の存続を求めるお母さんたちから、幼児教育の素晴しさを聞かせていただく時、「わが子を手間暇かけて育てられる時間」の素晴しさを初めて本当に理解できたような気がします。子どもの幼児期に手をかけてあげたくても出来ない保護者もたくさんらっしゃることも知りました。
それらの思いを胸に、私は、若宮幼稚園の卒園式で次のような挨拶をしました。
「保護者の皆様、少子化の現在、私たちは社会を挙げて少子化問題に取り組んでいるところです。子どもを育てている皆さんが社会の主役です。子どもをもっていることを誇りに、子どもたちに寄り添い、自分のお子さんプラス1の子どもたちの環境を整えることに力をお貸しください」