一方の被害者側は、突然、加害者によってめちゃくちゃに壊されてしまった生活を、誰を頼れるでもなく、自分の手で、ひとつずつ修復していく作業を永遠にしなくてはならないのです。そして、愛する人間を奪われた悲しみと苦痛の中で、どんなに努力をしても、過去の幸せな生活は二度と築くことができないことを、何度も、何度も心に刻んで生きていかなくてはならないのです。
私も、多くの優しい方々に支えられてなんとか過ごしてきましたが、あまりに辛く、あまりに忙しく、悲しみのあまり気がおかしくなりそうな1年半でした。
今日、ようやく主人をお墓に入れてあげることができました。
お墓に向かうタクシーの中で、娘と私と主人のお母さんとで、変わるがわるに遺骨を抱きかかえ、最後のお別れをしました。皆、また泣きました。