市内観光をしたのはこの1日だけでした。
ストックホルムの街に着き、まず初めに感じた事は、建物の屋根の高さや色が揃っていて、町並みがとてもきれいであるということです。これは、スウェーデンでは、初めに町全体の造型計画を自治体(コミューン)が決めてしまうことによります。建物は個人レベルの物というより町に住む人、全体の物と言う考え方からきているためです。以前は刑務所として使われていた建物が、現在は、ホテルとして活用されていました。刑務所そのものの部屋や庭を見学しました。
スウェーデンは9月に国政選挙を控えているため、ストックホルムの街ではポスターが張られ、選挙のための小屋が建設されていました。誰でも、この小屋に寄り、政策について聞ける仕組みになっているそうです。町に張られている数行の政策を通訳の方に訳していただくと、「落書きを無くします」「教育に力を入れます」というようなとてもシンプルでわかりやすいものです。落書きが選挙公約になるほど街をきれいに保ちたいと言う住民の環境への思いが伝わってきます。
ミュージカル「マンマミーヤ」鑑賞
4時から始まったミュージカルはスウェーデン語のため全く意味がわかりませんでした。幕の合間に隣の60代ぐらいの女性が、私の席の前にあった柱を気にして「見えるのか?」「意味がわかるのか?」と声をかけてくれました。ファイナルが近づくと周りの年配の方々が総立ちになり、「アバ」のヒット曲に合わせて踊り始めました。日本でも昔ヒットした懐かしいアバの曲で歌うスターと観客は、私にとって言葉が通じなくても大変身近な存在に感じました。スウェーデンの年配のおば様たちと同じく青春時代を思い出し、懐かしい気持ちになりました。