人件費が3453万円マイナス予算になっていました。これは主に、職員やヘルパーが辞職したことによるものです。特別養護老人ホームの高齢者が安心して日々を過ごすためには、介護する人材の育成が重要な課題です。働く人が次々変わっていくような不安定な環境はできるだけ避けたいものです。
「期の半ばでの職員の入れ替わりに問題はなかったのか」と私は質問しました。これに対し理事者は、結婚退職等をあげていました。女性が多く働く福祉現場には、結婚、出産への対応は避けて通れない問題です。また、男女を問わず、比較的低賃金の割に、厳しい任務であることの問題等、働き手を確保することは困難な課題です。働き手に対する充分な配慮が、利用者の居心地の良さに繋がる福祉現場の最重要課題であることを、再度指摘させていただきました。
また、「事故・ヒヤリハット報告」を受けました。平成18年度上半期に、所管のホームで事故やヒヤッとしたことが500件を超えたという報告でした。人数的に考えると、半年間で1人2回近くも事故やヒヤッとしたとことがあったというのは多すぎるように思い、質問しました。その内訳は内出血等、高齢者に起こりがちな状態も含まれているとのことでした。細かい事例をオープンにする姿勢は評価するべきことではありますが、まず、職員がきめ細かく利用者に接することのできる環境づくりが求められます。